今頃ようやく、次の住居が決まる。夏の間は学生寮に一応は入れるらしい。正統王位継承者のアラゴルンは、荒野を彷徨っていてもいいが、私が彷徨っていたら、それはただの住所不定無職だ。とりあえず、その肩書きは免れたようだ。大学に確認の電話や、引越し業者を探しての電話掛けに明け暮れる。今までは、ロンドン市内だったこともあり、キャブで荷物を運んでいたが、布団や鍋かま、プリンターなどの荷物が増えてしまった為に、レスターへの独力での引越しはちょっと無理だ。ああ、色々と気が重い。