来週ある比較文化の試験対策として、同じ寮に住んでいる3人の友人と キッチンで勉強会をした。・・・夜の8時から明け方4時まで。 別にそこまで長々とやるつもりはなかったんだけど。 Key Issueは「Representation」「Rationalism/Rationality」 「Culture/Nature」「Identity」等々。
最後の1時間は話がスライドして映画の話になっていた。 グローバリゼーションのトピックで、またもや私が9.11の話を持ち出して、 アメリカが「戦争」という意味の単語を定義しているという話になって、 一人が「パール・ハーバー」を見ていたので、その話になったのだ。
私は見ていないのだが、あの映画は悪評高い。戦闘機など軍事技術は勿論、 素人目に見ても明らかな時代考証の不備があると以前から新聞で読んでいた。 戦国時代のようにのぼりを立てて野外で軍事会議をしているとか、 番傘を差して空襲の中を逃げ惑うとか、それは笑いを取りたかったのかと聞きたい。 友人の話で一番面白かったのは、日本人が死ぬ姿が出てこないということ。 日本軍の真珠湾攻撃の時の描写では、水中のアメリカ人の体をミサイルが貫くシーンさえあるらしい。 それ以前に、いかにも民間人を襲ったかのように描かれているという。 それに対してアメリカ軍の報復攻撃の東京空襲では、戦闘機の映像だけで、 そこで大量に死んでいるはずの人間はでてこないらしい。 思考の誘導だな、と思う。湾岸戦争を思い出した。
あの戦争は「お茶の間に戦争をもたらした」とか「シュミレーション・ゲーム」と評された。 ミサイルと迎撃ミサイルのぶつかり合う火花と、爆音だけの映像。 米兵をはじめとする西側諸国の被害だけが詳細に知らされる。 CNNやBBCの西側のメディアが編集した「事実」だけが世界に広まった。 これも、「Representation」の大きな一例だ。 ボードリアールは「湾岸戦争は起こらなかった」と言った。
|