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2005年08月26日(金)
パトリシア・ハイスミス

パトリシア・ハイスミスは、「リプリー(映画「太陽がいっぱい」の原作)」で有名だが、作品を読んだのは初めて。以前に「INFORMATION BOARD」で取り上げたことがあるのだが、表紙もあまり気にいってなかったので特に読もうとは思っていなかったのに、図書館で見つけたので借りてみたところ、結構面白かった。

ハイスミスは、もともとSFというかミステリというか、そういう作風なので、短編でもそのあたりが自分の好みに合っていたのだと思うけれど、テーマの目のつけどころが面白い。

短編の場合、「目のつけどころ」は重要なポイントだと思う。イタロ・カルヴィーノや、T.C.ボイルなどの短編が好きなのは、みな「目のつけどころ」がいいからだ。それに、一昔前のスタイルと言ってしまえばそれまでだが、ハイスミスの短編は、起承転結がはっきりしていてわかりやすいというのもある。

さて今夜は、神宮にて野球観戦。台風一過ですがすがしいかと思いきや、フェーン現象だろうか、そよとの風もなく、じっとしているだけでサウナ状態。久々の神宮なのに、横浜もサヨナラ負けでがっくり。

帰りに、近頃はまっているZYDECO系の「ジャンバラヤ」でも歌うかと、皆でカラオケに行ったのだが、目当ての「ジャンバラヤ」がなくて、またがっくり。結局二丁目にハシゴして、「ジャンバラヤ」は歌えたものの、今いち乗り切れなかった。寝不足のせいか・・・。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『世界の終わりの物語』/パトリシア・ハイスミス (著), Patricia Highsmith (原著), 渋谷 比佐子 (翻訳)
単行本: 284 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594030602 ; (2001/01)
内容(「BOOK」データベースより)
生体実験の遺体を埋めた墓地に、異常繁殖する巨大キノコ。大海原に展開する、クジラ対人間の死闘。放射性廃棄物の処理に窮した政府が打った秘策と、その恐怖の顛末。国連の援助委員会の入国にむけて、騒動がエスカレートするアフリカの独裁国家。高級高層マンションの巨大ゴキブリに挑む、人間たちの無力な戦い。福祉政策と介護施設によって生きつづける、200歳の老婆。保身に走るアメリカ大統領とその一派が引き起こす、地球終末の序曲…狂った自然と人間のさまざまな崩壊を、晩年のハイスミスが自由闊達にに綴った最後の短編集。おそろしく、おかしく、おぞましく、そしてとびきりおもしろい、世界の終わりの物語。


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