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2004年07月05日(月) ■ |
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『袋小路』 |
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今日も続けてキャサリン・コールターを読んでいたが、これもなかなか面白かったので、あっという間に読んでしまった。キャサリン・コルターの本は、他にFBIものでない原書を2冊ほど持っている。そちらも面白いといいんだけど。。。
でも、時々翻訳に首をかしげざるをえない部分がある。会話とかは、まあいいんだけれど、カタカナ表記がおかしかったりする。固有名詞などは、いろんな読み方があっても仕方がないが、例えば、「tripod」は「トリポッド」ではなくて、「トライポッド」だろう。実際の発音も「トライポッド」だが、正しい発音がどうこうということではなく、日本語でもトライアングルなどという言葉が定着しているのだから、「tri」は「トライ」と書くべきじゃないのかなあと。そういう箇所がいくつかあった。
昨日読んだ、前作『迷路』で、このシリーズの主人公レーシー・シャーロックとディロン・サビッチは結婚するのだが、今回の話では、二人の間にすでにショーンという子どもも生まれている。原書のほうでは、この間に何冊かあるので、そのあたりの状況ももっと詳しく書かれているんだろうと思うが、いきなり子持ちになっていたのにはびっくり。
それに、シリーズの主人公は上の二人だが、今回はサビッチの妹が登場して、主役に負けない活躍をする。シャーロックとサビッチのロマンスはもう書けないから、ロマンスの部分もこの妹が担当。相手役の美術商サイモンも、FBI顔負けの大活躍。サビッチに負けない頼もしさを発揮する。
なおかつ今回の事件の犯人は、不可思議なイリュージョンを使う「魔法使い」であるという設定。いきなり「X-ファイル」か?と思わせるような話である。途中であまり関係のない事件を追ったりして、これは余計じゃないの?とは思うものの、何かと盛りだくさんな内容だ。
面白い本が続くと、次に何を読むか、非常に迷う。どんどん読める面白さだけを求めていくと、エンターテインメントものばかりになってしまいそうだし、かといって、突然堅い内容の本にしても、退屈で嫌になりそうだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『袋小路』/キャサリン コールター (著), Catherine Coulter (原著), 林 啓恵 (翻訳) 文庫: 438 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 二見書房 ; ISBN: 4576032356 ; (2003/12) 内容(「BOOK」データベースより) 全米を恐怖に陥れた双子の連続殺人鬼“魔法使い”。FBI捜査官のサビッチは一人を射殺、一人を逮捕したものの、そこで見たある現象に悪寒を拭いきれずにいた。同じ頃、遠くカリフォルニアでは妹が重傷との報せが…自殺未遂を主張する周囲とは裏腹に、次々浮かびあがる疑惑。が、時を置かず双子の生き残りが逃走、ふたつの謎の狭間でサビッチは絶体絶命の危機を迎える―『迷路』のディロン・サビッチ&レーシー・シャーロックが夫婦となって活躍!シリーズ第二弾。
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