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2004年07月02日(金)
ダニエル・スティールのカウボーイもの

身の回りの本を整理していて、以前にBOOK・OFFで、かわいらしい小さめの単行本というのが気にいって衝動買いした、ダニエル・スティールの『優しさのゆくえ』をパラパラめくっていたら、なんと「カウボーイもの」であることがわかったので、早速読み始めた。

マッカーシーなどのカウボーイそのものを描いているものは、「カウボーイ本」と言えるが、こちらのメインはロマンスで、たまたま相手がカウボーイであるというだけのことだから、「カウボーイもの」と言っている。

ダニエル・スティールは今まで何冊か原書を読んでいるが、翻訳で読むのは初めてじゃないか?すごく読みやすいので、原書でもほとんど苦にならないが、この人の場合、あまりにノーマルすぎて、日本語で読むと照れくさくなってしまうのだ。

とはいえ、ダニエル・スティールはロマンスだけを書いているのではないから(ジャンルで言えばジェントル・フィクションになるのだろう)、思わぬところで感動したりすることもあるので、なかなか侮れない。今回の本も、原題は『Palomino』で、たてがみと尾が銀白色でその他はクリーム色の馬のことだ(映画「オーシャン・オブ・ファイヤー」を観たときに知った)。それがなぜ『優しさのゆくえ』になるか、読めばなるほどと納得する。

絢爛たる舞台設定、優美なブランドものの衣装、アンティークな家具などなど、スティールの小説はどれもそういった上流の雰囲気が漂っていて、基本的には主人公はだいたいセレブが多い(逆に言うと、そういうところが安っぽく感じてしまうのだが)。カウボーイの世界を書くなんて、珍しいことかも。もちろん、この本の主人公もセレブなのだが、そのことがカウボーイとの恋愛に支障をきたすことになる。このカウボーイ、男の中の男と書かれているが、個人的にはちょっと気にいらない。そうじゃないだろう、カウボーイって!みたいな・・・。(^^;

フラナリー・オコナーで頭を悩ませたあとなので、こういうストレートに話のわかるエンターテインメントは、気分転換には丁度いい。そういう意味では、シドニー・シェルダンなんかも私は好きだ。こちらが何も考えなくていいというのはとても楽だし、理屈なんかどうでもよくて、とにかく面白く、ひたすら読め進められるといいのがいい。

もともと私も平凡な人間だから、こ難しくひねってあるものよりも、ストレートな勧善懲悪ものとか、ヒーローものとか、人情話とか、そういうもののほうが性に合っているんだろう。たぶん、純文学よりも大衆小説のほうが、基本的には好きなんだな。


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