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2004年04月18日(日)
The Edge Chronicles (崖の国物語)

昨日読み終えた『The Edge Chronicle(1)Beyond the Deepwoods』は、バーゲンで2作目を買ってしまったので、1作目をわざわざAmazonにオーダーしたのだが、これまで表紙のイメージから、子供向けのドタバタファンタジーなのだろうと思って、なかなか手を出さずにいたのだけれど、読んでみたら予想外にオリジナリティに富んだ、優れものだった。

ところが、固有名詞のほとんどが作者の造語のため、Amazonで翻訳書の解説を読んでもピンと来ないし(イラストが多いので、そのもののイメージは掴めるが)、あまりにその数が多いので、図書館に行って原書と翻訳書を並べ、固有名詞の対訳表を作った。

そうしてみると、翻訳のほうもなかなかうまく訳されていて、そちらはそちらで面白いことがわかった。こういう造語を上手い日本語にするのは結構難しいと思うのだが、原書との違和感もあまりない。物語も一見、荒唐無稽にも思えるが、かなり細部にわたって考え抜かれていて、これは続けて読んでもよさそうだ。

一方、今日読み終えた『ミラードリームス』は、14歳の少女が書いたという鳴り物入りのファンタジーだが、14歳にしては上手く書かれているとは思うものの、やっぱり14歳だなという幼い感じはする。ただし、こちらは翻訳で読んでいるので、もしかしたら訳語の選び方が合っていないのかもしれない(翻訳者の作品に対するイメージが統一されていない)。それでも一気に読めたのだから、大人が書いた下手なファンタジーよりは、よほどましだと思う。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ミラードリームス』/キャサリン ウエブ (著), Catherine Webb (原著), 鳥見 真生 (翻訳)
内容(「MARC」データベースより)
華麗なる魔法使いリーナン、夢見人レナ。美しき者たちがパラレルワールドを駆け抜ける! 眠っている間、人間の魂がここではないどこかに漂い出す…。世代を問わず楽しめるファンタジー。14歳の少女が書いたデビュー作。
※画像は原書 『Mirror Dreams』(Amazon.co.uk)


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