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2004年04月08日(木)
『ぼくはお城の王様だ』&『カサンドラの城』

スーザン・ヒルの『ぼくはお城の王様だ』を読了。すごく衝撃的な作品だったので、一気に読んでしまった。前々から気になっていて、図書館の児童書の棚で見つけたので借りてきたが、これは大人の本だろう。作者もそう言っているし、大人でないとわからない描写もあるし。とはいえ、圧倒的に十代の少年に支持されているというのも、理解できる。大人はもう、ここに書いてある大事なことに気づかないほど愚かになっているのだろう。

さて、気分を変えて Doddie Smith の『I Capture the Castle』を読み始めた。邦題は『カサンドラの城』。また「お城」。これは、「ハリポタ」のJ.K.Rowlingも絶賛している本だが、べつにファンタジーというわけではない。

作中、主人公のカサンドラと姉のローズの会話の一部に考え込んでしまった。ローズはジェイン・オースティンが好きで、カサンドラはシャーロット・ブロンテが好きだと言う。そこでローズが「ブロンテ風オースティンとオースティン風ブロンテと、どっちがいい?」と尋ねるのだ。

なにも無理やりオースティンとブロンテを掛け合わせることもないだろうとは思ったが、「ブロンテ風オースティン」ってどんな感じ?「オースティン風ブロンテ」ってどんなの?と、しばし頭を悩ませた。悩んでも仕方がない。シャーロット・ブロンテは読んでいないんだから。。。というわけで、早く『ジェイン・エア』を読めと責められているような気がした。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『ぼくはお城の王様だ』/スーザン・ヒル
内容(「MARC」データベースより)
心根やさしい11歳の少年を追いつめてゆく魔物たち。人を殺すか、自分を殺すか。それしか道はないかのような、この絶望。少年の内なる世界、現実、そしてファンタジーを克明に語り、イギリスで長く読まれてきた作品の新訳。

「私の読書の記録」へ
これは珍しく、すぐに感想を書いた。それくらいに衝撃的な作品だった。


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