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2003年11月27日(木) ■ |
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原文で味わう新しいアメリカの短編小説(18) |
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◆「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第18回 テキスト:「How Far She Went」/Mary Hood
1984年、短編集『How Far She Went』でデビュー。この短編集は「Flannery O'Connor Short Story Award」(これからがんばって書こうとしている短編作家に与えられる)を受賞。今日のテキストはその表題作で、アメリカ南部のジョージアが舞台。
その後1986年に、短編集『And Venus Is Blue』を出版。デビュー当時、アメリカ南部ミシシッピ州のオックスフォードという町に住んでおり、ミシシッピ大学の創作科で教えていた。昔懐かしいアメリカ南部の姿ではなく、現代のドメスティック・バイオレンスのようなものを取り入れて書いている作家。今日のテキストは、推敲に推敲を重ねて書かれている作品で、計算し尽くされて、無駄なことが削ぎ落とされているため、文章そのものがもたらす迫力がある。そういった鋭敏な文章の中に、南部の自然の風景が、さりげなく随所に描かれている。
●Kudzu─1876年に開催されたワールドフェアで、日本から伝わった「葛」のこと。柔らかい土壌でもしっかり根を張り、繁殖力が強く、ジョージアあたりでは至るところに生えている。
●ついでに気になる葛根エキス─肩こりがひどい時に、よく葛根湯を飲む。病院でメチコバールなどをくれるのだが、葛根湯のほうがよく効く。先生にそういったら、「葛の根で治るなら副作用もないからいいでしょう」とのこと。あ、葛根湯って葛の根か、と今更ながら思った。ただ、リンクした葛根エキスのところには、何に効くのか書いてないというのが怪しいのだが、肩こりに効くのは実証済みだし、葛根湯を買うよりも安くなるので、考えてみてもいいかも。
◆次回のテキスト 『Talk to the Music』/Arna Bontemps
------------出来事
今日は早稲田で火事があった。大隈講堂前に消防車がたくさん来ていたようだったが、ちょうど授業中で、非難しなくてもいいのかしらとちょっと不安になった。あとでテレビで観て、かなり焼けたのを知った。
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