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2003年09月22日(月) ■ |
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ふくちゃんの葬儀 |
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ふくちゃんの葬儀。町屋斎場にて。 葬儀というものは、どういうわけだか様々な人間模様が見られる。第三者として眺めれば、小説にでもなりそうな場面がたくさんあって、『真夜中のサヴァナ』同様、「事実は小説より奇なり」であるとつくづく思う。そして、人が死んだとき、本当に心の底から悲しんでくれる人がどれだけいるんだろうか?とも思う。
ふくちゃんは飲み屋の交際範囲が広かったので、それこそいろんな人が来ていたが、新宿二丁目の「DMX」のマスター(元ダウンタウン・ブギウギバンドのドラマー。二丁目といってもゲイバーではない)の顔があったのには驚いた。「DMX」には、最初にふくちゃんに連れていってもらったのだが、ふくちゃんのイメージにはそぐわない雰囲気の店だったから、それほど親しかったとは思ってもいなかった。
この葬儀で、いつも顔を合わせている人たちの裏側を見たような気がして、複雑な心境だった。実は裏側ではなく、私が見落としていただけかもしれない。そういった人たちの真の姿を、最後にふくちゃんが見せてくれたのかもしれないなと思う。
つい先日、ター坊のお母さんのお通夜で並んでご焼香したふくちゃんなのに、今は目の前で写真になっているという事実。人生って本当に小説より奇なりだ。
〓〓〓 BOOK
◆読んだ作品 『The Penguin Book of International Short Stories』より
「Ceil」/Harold Brodkey 「Children on Their Birthdays」/Truman Capote 「Fat」/Raymond Carver 「The Haile Sellassie Funeral Train」/Guy Davenport 「Order of Insects」/William Gass
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