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2003年08月04日(月)
マカロニ・チーズ

この間から、「マカロニ・チーズ」が食べたくて仕方がなかった。というのも、アリス・ホフマンの『七番目の天国』、Luanne Riceの『Firefly Beach』と、続けて本の中に「マカロニ・チーズ」が出てきたからだ。

これ、マカロニだからイタリア料理だと思うけれど、アメリカのマカロニ・チーズは全然味が違うのだ。言うまでもなく、イタリアのそれのほうが料理としてはおいしい。でもアメリカの単純な味には、それとはまた別のおいしさがあるのだ。

以前、ハワイのマウイ島に行ったときのこと。オアフ島に比べると、はるかに自然の多いマウイには、ホテルの周囲に店など一軒もない。何料理なのかさっぱりわからないホテルのレストランの料理のまずさに辟易して、売店で冷凍のマカロニ・チーズを買って、部屋のレンジで温めて食べたのだが、場合が場合だっただけに、それがすごくおいしかった。

今思えば、マカロニとチーズという明らかに得体の知れているものの安心感と(マカロニも好き!チーズも好き!)、ものすごくはっきりした塩味に感動したものと思われる。つまり、かなりしょっぱかったということなのだが、しょっぱいのか甘いのかわからないような曖昧な味の料理ばかりだったので、これがとてつもなくおいしく感じられたのだ。しばらくハワイにいて、久々に「えぞ菊ワイキキ店」でラーメンを食べたときのような感動かも。

以来、日本でも同じものがないかと探しているのだが、まだお目にかかっていない。たまにイタリア料理店で、そのようなものを頼んでみたりするのだが、やっぱり違う。おそらくチーズはチェダーチーズ一種類だけだろうし、ワインなども使っていないだろう。料理の専門家に言わせれば、てんで話にならないといった代物かもしれない。

でも、“あの”冷凍のマカロニ・チーズが食べたい〜っ!
本に出てきたものは、両方とも絶対にあの味に違いない。だって、アメリカの話だもの。仕方がないので、イタリアンのインスタント・パスタシリーズ(水を入れたお鍋に袋の中身を入れて7分煮るだけ)の中から、ペンネのチーズクリームあえみたいなものを買って食べたのだが、それはそれでおいしかったけど、やっぱりあの味ではなかった。このインスタント・パスタシリーズは、個人的にはすごくオススメなんだけど、インスタントなのに、こっちの味のほうが、アメリカの“あの”マカロニ・チーズよりも高級に感じる。

インスタントの<マカロニ・チーズ>
悪魔の味<マカロニ・チーズ>
ちゃんと作りたい人のためのレシピ


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』/カート・ヴォネガット
内容(「MARC」データベースより)
再婚した前妻の家庭を訪れ、世界遍歴の土産話を自慢げに語る男を待ち受ける意外な落とし穴とは…。男の悲哀をユーモラスに描く表題作ほか、笑いと文明批判の精神に満ちた23篇を集めた短編集。
目次
死圏/記憶術/お値打ちの物件/パッケージ/才能のない少年/貧しくてゆたかな町/記念品/ジョリー・ロジャー号の航海/カスタムメードの花嫁/野心家の二年生/バゴンボの嗅ぎタバコ入れ/パウダーブルーのドラゴン/サンタクロースへの贈り物/無報酬のコンサルタント/あわれな通訳/女嫌いの少年/自慢の息子/恋に向いた夜/夢を見つけたい/駆け落ち/2BR02B/失恋者更正会/魔法のランプ/雑誌記者としてのキャリアに関する結び


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