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2003年05月16日(金) ■ |
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マイケル・シェイボンやりなさいよ |
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昨日は南さんに気づいてもらえるように(あはあ〜!)、Michael Chabon編集の『McSweeney's Mammoth Treasury of Thrilling Tales』を、なにげに机の上に出しておいたら、授業終了後、「これもう出てるの?かなり話題になってるよね」と南さんが手に取った。やったー!成功!
その後、昨日の授業の課題だったデイヴィッド・レーヴィットの記事が載っていたのでわざわざ持って行った『INTERVIEW 素顔のアメリカ作家達 90年代への予感』を出し、これ懐かしくないですか?と聞く。なにしろこれには冒頭いの一番に、南さんが書いたジョン・アーヴィングの紹介文が載っているのだ。で、無謀にも「アーヴィングはあまりお好きじゃないみたいですね?」と聞いてみたら、非常に照れくさそうに、「ああ、もうその頃はなんでも書き散らしてたから、わけわかんなくなってたんだよね」との答え。
たしかに、ここにも書けないような「○○○○」なんて言葉を連発しているから、あの文章について言及されたら、ちょっと恥ずかしいかもね。結局のところ、南さんがアーヴィングを好きなのか嫌いなのか、よくわからなかった。「T.C.ボイルの代理店」と自ら言っているくらいだから、その系列のアーヴィングは(ボイルはアイオワ大学創作科でのアーヴィングの教え子で、同じくアーヴィングの先生はカート・ヴォネガット)けして嫌いではないと思うんだけどなあ。
帰り際、エレベーターで南さんと一緒になった。二人きりだったのであがってしまって、「雨の日は大変だねえ」と言われ、「歩いてくるので大変です」などと、マヌケな答えをしてしまった。みんな歩いて来てるのよ。どこから歩いてくるか言わなきゃ、わけわからんじゃないの。(^^;
まったく、もっと気のきいたことが言えないもんかねと必死に考えて、「マイケル・シェイボンは面白いですね」とやっとのことで言うと、「じゃ、シェイボンやりなさいよ」と言われてしまった。げげ!墓穴を掘ったか?「先週発表したばかりなので」と遠慮したら、「何度やってもいいんだから」と言われ、よくよく考えてみれば、苦手っぽいグレイス・ペイリーなんかを指名されちゃうよりは、興味のあるシェイボンをやっておいたほうがいいかも・・・と思ったが、彼は読むぶんにはいいが、訳すのは結構難しいかもしれないしと、とりあえず慎重に、少し考えさせて欲しいと言っておいた。
でも、やっぱりシェイボンをやっておこう! 今度の授業の時には、ハーマイオニーのように手を上げて、
「ぜひシェイボンをやらせてくださいっ!」
と言うのだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ドラゴン・ガール』(BOOKPLUS)/九丹 ぶ!
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