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2003年05月03日(土) ■ |
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お墓参り |
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しばらくお墓参りをしていなかったので、実家に帰ってお墓参りをしてきた。昨年、姪の七五三の時にあった時は結構恰幅がよかった母が、久しぶりに会ったら、少し小さくなっていた。実家の空気と光に触れると、子どもの頃の感覚が蘇ってくるのだが、そこにいる母は、すでに昔の母ではなく、ああ、年をとったなあと改めて思った。いつも電話できついことを言ってしまい、悪い事をしたなあと後悔した。
暗くなってくると、どこからともなく蛙の声が聞こえてきて、もう初夏なのだと思わせる。東京にいると、お花見くらいしか季節の話題がないが、田舎では、春夏秋冬いろんな空気がある。蛙の声も昔は何とも思わなかったが、今ではなつかしく、楽しいものに思えた。まるでミシシッピ河畔にでもいるようだ(って、ミシシッピなんか行ったことはないんだけど)。昼間は暑かったが、窓から入ってくる風も心地よく、やっぱり東京の空気とは違うんだとつくづく思う。
いずれ母でもいなくなれば、だんだん実家にも行かなくなるんだろうが、田舎があってよかった。木々や草、川や池、それぞれに匂いがあって、東京とは色が違う。空気の中のゴミの量のせいだろうか?太陽の光も違う。色や匂いで、四季の移り変わりがはっきりとわかる。こういう空気や光を知らずに人生を過ごしてしまうなんて、なんて寂しいことだろう。それを知っている私は幸せだ。ちなみに、うちの庭にはハクビシンがいるらしい。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『大泥棒と結婚すれば』/ユードラ・ウェルティ(著)、青山南(訳) <参考> 【ユードラ・ウェルティ─どうして郵便局で暮らすようになったか(青山南)】 この文章の中にある「ぼくが昔ウェルティの小説を翻訳したことがある・・・」という翻訳書がこの作品。モチーフにグリム童話の「強盗のおよめさん」を使用しているので、全体的に民話かおとぎ話風。
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