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2003年04月29日(火)
アメリカ文学が不毛だった理由

そういえば思い出したが(遅い!)、「アメリカ文学には不毛な時期があった」と青山南さんも先週の授業で言っていた。70年代、つまりベトナム戦争の頃である。というわけで、個人的に現代アメリカ文学に馴染めないのも、まんざら好き嫌いの問題だけではないようだ。

80年代に入って、ジェイ・マキナニーやブレット・イーストン・エリス、続いてイーサン・ケイニンが出てきて、やっとアメリカ文学も活気づいたということである。

また第二次大戦後、アメリカの特産物とも言える「短編小説」に影響を与えた重要な作家としては、ジョン・チーヴァー、バーナード・マラマッド、フラナリー・オコナーがいる。

個人的なことを言えば、この中に私の好きな作家はいない。ただし、イーサン・ケイニンを除いては全部未読の作家だから、好きも嫌いも判断できないが。

ところで、映画でお馴染みの『ソフィーの選択』は、ウィリアム・スタイロンの『Sophie's Choice』が原作だったと初めて知った。スタイロンは先日『闇の中に横たわりて』を入手し、近いうちに読もうと思っていた作家だが、『ソフィーの選択』は好きな映画だし、ああいう世界だとしたら、かなり期待する。


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『The Yearling』(Aladdin Classics)
/Marjorie Kinnan Rawlings
全編アメリカ南部訛りの会話。
子鹿とのエピソードは、開拓地の大自然との闘いの一部にすぎない。


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