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2002年05月25日(土)
姪の運動会

昨夜(といっても12時過ぎなので、すでに今日)、弟から突然電話があって、運動会に来てくれと頼まれ、嫌と言えない性格の私は、しぶしぶながら早起きして、運動会に行ってきた。

かけっこでは、お姉ちゃんは2位。妹はキョロキョロとよそ見しながらタラタラ走っていたため、ビリ!
陸上競技大会のリレーの選手だったおばちゃまとしては、非常に恥ずかしい!どうして目の前のゴールを目指して、一生懸命走れないのだろう?集中力がないんだろうか?

それはそうと昨今の運動会では、いわゆる流行歌ばかりがかかって、やる気にならないこと夥しい。組み体操の音楽はB'zで、全然体操のリズムに乗らず、バラバラ崩れる始末。お遊戯(小学校でお遊戯とは言わないか?)なんかもモー娘。だったり・・・。だから手の動き、足の動きひとつとっても、きちんと決まらず、行進曲もそんな風だから、みんなダラダラ歩いている。

ブラスバンドに至っては、驚くほど立派な楽器が揃っているのに、「となりのトトロ」だったりするのだ。「となりのトトロ」が悪いわけじゃないが、あんなに立派な楽器を使って、流行歌やトトロじゃ、もったいないだろう。「ラデッキー行進曲」とか「クワイ河マーチ」とか、そういうスタンダードをやったほかにトトロならわかるが、あれでは楽器がかわいそうだ。何も北朝鮮なみのマスゲームをやれと言うわけじゃないが、運動会には運動会のスタンダードがある。それにふさわしい曲がある。オッペンバッハの「天国と地獄」がかからなくては、かけっこをしている気にならない。

なによりも子どもたちには、「本物」「一流のもの」に触れる機会を与えなくてはいけないと思うのだ。それを理解できるとかできないとかでなく、本物や一流のものに触れることで、審美眼や価値観が養われるのだから。すぐにすたれる流行歌ばかりで育ってしまったら、一流のものを作れる、あるいは一流の仕事のできる人間にはなれないだろう。日本人はどんどん馬鹿で三流のものしかわからない国民になっていくんだろうか。

それにしても、学校があそこまで子どもに媚びているとは、本当に嘆かわしい実情だ。


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