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2002年05月05日(日)
オースティンの『エマ』の翻訳

今日はアポロ13号は早朝からゴルフに出かけたから、ご飯の心配をすることなく、心おきなく寝ていられる。

というわけで、オースティンの『エマ』を静かに読もうと思っていたのだけれど、ちょっと!翻訳がひどいじゃないの!これまで読んだオースティンの翻訳者(中野好夫氏、大島一彦氏、真野明裕氏)は皆、素晴らしい訳をしていたのに、これはいただけない。

直訳で味も素っ気もないのはまだしも、日本語として意味がわからない部分があったり、呼び名が統一されていなくて混乱したり、その場に何人もいるのに、すべて「彼は・・・」となっているために、誰のことを言っているのかわからなかったり・・・。おかげで何度も読み返す羽目になり、参ってしまった。それでなくても風邪がなかなかよくならず、頭がボケボケで、小難しいことは全然受け付けないというのに、この訳にはほとほと参ってしまった。

初めてオースティンを読む人が、この本を最初に選んでしまったら、きっと嫌いになってしまうだろうと思うほど、この訳はよくない。ここにあげた画像は文庫だが、私はこれを単行本で買ってしまったこともあって、このまま捨てるというのも忍びなく、とりあえず大筋だけでも掴めれば、と我慢して読んでいるのだが、他の岩波文庫とか青山出版社のほうはどうなのだろう?いずれそちらも確認してみたい。

そんなこんなで、再び頭痛に襲われ、眩暈までしてきた。
翻訳によってだめになってしまう本が、どんなにあるだろうかと思うと、痛ましい限り。







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