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2001年10月16日(火) ■ |
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シングルトンズ・ダイアリー/あなたもいままでの10倍速く本が読める |
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あー!もっと速く本が読めたらいいのになあ!
と思っている人は、結構いるんじゃないだろうか? かくいう私もそのひとり。 そこで、ポール・R・シーリィの『あなたもいままでの10倍速く本が読める』という本を購入した。今より10倍も速く読めるなんて、素晴らしい!
アメリカンエキスプレス、IBM、アップル・コンピュータ等、米国一流企業社員が研修! だって。わお!(マイクロソフトはないのか?) これで私もいままでの10倍速く読めるようになるんだ! そしたら、バーゲンに行くたびに買ってくる本の山を、難なく崩すことができるわけよ!もしかしたら、読む本が足りなくなっちゃうかも!
興味津々でしょう!目次だけ紹介しちゃおうかな。
・1分間に60ページを「読む」ことはできない! ・新しいものを手に入れるためには、捨てなければならないものもある ・「ミカン集中法」 ・スーパーで買い物をするように読む ・高速学習モードに入る ・脳に問いかける ・文書の上を軽やかに飛び歩く ・高速リーディングか、スーパーリーディングか? ・脳全体を使って勉強するには? ・仲間を誘おう ・直観を目覚めさせる
つまり、ミカンを後頭部に載せて集中しながら、スーパーで買い物をしているような感じで、仲間と一緒に直観で読むと。。。
ぶぶぶ!さっぱりわかんない!
実はとっても面白くない本なのよ、これ! 速読を身につける前に、これを読むという試練があることをうっかり忘れていたため、この本を買っただけで、すぐにも「いままでの10倍」速く読めるようになるんだと勘違いしてたことに気づいた。
本の読み方としては、
●まず時間のない人は、「自転車に乗ったアインシュタイン」マークのところだけを読む。
●もう少し時間がある人は、それにプラス「ジョギングをしているアインシュタイン」マークの部分も読む。
●さらに、たくさん時間のある人は、「頭の上で電球が光っているアインシュタイン」マークのところも読む。
という具合。
ていうか、それぞれの「アインシュタイン」マークを探してるほうが大変だから、最初から全部読んじゃいけないのだろうか?
まじで本当にこれで「いままでの10倍速く」読むことができるわけ?
でも、読むスピードはともかく、このつまらない本を最後まで読むことができたら、どんな本でも途中で投げ出さずに、最後まで読めるだろうという確信だけはある。
ともあれ、これを読み終えたら、10倍とは言わないまでも、せめて1.5倍くらいには速くなっていてほしいものだ。
しかし、とにかく読みもしないうちから、「私もいままでの10倍速く本が読める」と早とちりしていた私は、早速、紀伊国屋の洋書バーゲン最終日に、よーし!とばかりに出かけて行き、またしこたま買い込んで来た。さらにまた、Amazonからも1冊届いた。
全部読み終えて全く効果がなかったら、一体どうするのよ、この本のロッキー山脈!あのシェラネバダ高地!
それにしても、そもそも速読する目的は何? 「いままでの10倍速く」読んで、読書の時間を減らしたいのか?「いままでの10倍速く」読んで、未読の本の山の代わりに、読み終えた本の山を築きたいのか?
それに、このフォト・リーディングというやり方は無意識の中で脳に記憶させるらしいから、読みながら面白いとか、感動するってことはないらしい。
やっぱり今まで通り、ぐうたら読書のほうが楽しいんじゃないかなあ。。。ぶぶぶ!
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