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2001年09月23日(日) ■ |
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シングルトンズ・ダイアリー/お墓参り |
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お彼岸なので、実家にお墓参りに行った。車が使えなかったので、久々に電車に乗って。 天気も素晴らしく、もうコスモスも咲いていたし、夜は三日月がとても大きく見えて、田舎っていいなあと思った。
自分のいる場所はここではないと感じる毎日。実家の庭で、木々の間からこぼれる陽の光を見ていたら、私が求めていた光景は、ここだったのかと思った。木もれ日の中に、父の存在を感じたような気がして、胸がキュンとする。
自分が感じたいと思っていた空気と光は、父や母や弟たちと過ごした、過去のものだったのだ。それがわかった今、もう父が迎えに来ても、怖くないと思った。その光景が、自分の最もやすらげるものだったのだと気がついたから。 惜しみなく与えられる愛情に包まれていた過去。たぶんその時が一番幸せだったに違いない。
家の裏に大きなスーパーがある。普段近くに大型スーパーがないので、こういうところにたまに行くと、わくわくする。ダーリンのものをしこたま買い込み(なぜかデパートでは買う気がしない)、100円ショップを漁り(ここの100円ショップのリップグロスは、なかなか優れものなのだ)、電車で帰るというのに、大荷物になった。
夕食に、最近できたとんかつ屋に行こうということになり、母とダーリンと3人で出かける。
「エビフライが食べたい」 「いいから、とんかつにしなさい!」
なんで、食べたいものをたべちゃいけないのよ! 出てきたとんかつったら、厚さ5センチもある、巨大なしろもので、キャベツも丸々1個分も刻んだような量。ダイエットもなにもあったものじゃない。
「ほーらね!」
なにが、「ほーらね!」かわからないが、とにかく話のたねに見せたかったのだろう。たしかに、こうして話のたねにはなった。だけど、「太ったね」と言いながら、巨大とんかつを食べさせる親ごころに、合点がいかない娘だった。
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