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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年05月18日(火)
The Sky So Big and Black(ジョン・バーンズ)@27/315p

●読書中:The Sky So Big and Black(John Barnes)@27/315p
ジョン・バーンズの未訳SFを読み始める。ジョン・バーンズはアメリカのSF作家。翻訳は『軌道通信』『大暴風(上下巻)』の2作が早川SF文庫から出ている。早川書房とその関係者の中にファンが居るのか、SFマガジンに時折、未翻訳本のレビューが乗ったりする。
ジョン・バーンズは『軌道通信』があまりにも面白かったので、その印象が強すぎてついどんどんPBを買ってしまうのだけど、私『大暴風』の方はエログロが気色悪くてダメだったんだよねー。ああいうのは嫌だなーと思ったら、内容が分からない洋書に挑戦する勇気がなかなか出なくて今に至る。
"The Sky So Big and Black"の主人公はテレプシコーラ・マレイ(Terpsichore Murray)という火星で育った女の子。この子が『軌道通信』のメルポメネー・マレイ(Melpomene Murray)の血縁者だって聞いて読む気になったのだけど、まだそこまで出てこないなぁ。でも、始まりは『軌道通信』と似ててなかなかいい感じ。同じように主人公の独白&状況説明から始まるのだ。

ちなみに、調べてみて始めて知ったけど"Terpsichore"と"Melpomene"はどちらもギリシャ神話の「ミューズ(Muse)」芸術をつかさどる9人の女神たちの名前なのだって。"Terpsichore"は歌と踊りを象徴する女神。「テルプシコラー」「テルプシコラ」とも書かれるようだけど、マンガの『テレプシコーラ』と同じものだね。
"Melpomene"は悲劇を司る女神だそうだ。ギリシャ悲劇? そうかぁ、それでメルには文章を書く才能があったのか! って今ごろ気がつくヤツ。
あとCalliope(叙事詩)、Clio(歴史)、Euterpe(抒情詩)、Thalia(喜劇)、Erato(叙情・恋愛詩)、Polyhymnia(賛歌)、Urania(天文)で合計9人。そしてMuseum(美術館)はギリシャ語で「ミューズの神々の神殿」、Music(音楽)は「ミューズの神々の技」という意味だそうな。
「へ〜」って言った?言った?