2004年10月21日(木) |
納得いかない取り締まり、どうする? |
長きにわたって運転経験のあるドライバーなら、一度は犯してしまってると思われる交通違反 そういうオレも、原動機付き自転車免許を取ってから早14年が経ち、自動車・バイクも合わせると累積走行距離25万キロ程いってるものと思われる
その間いろいろな違反を犯してしまった 速度違反・シートベルト違反・駐車違反・一時停止無視・・・ そのほとんどが自ら犯してしまった罪であり、その罪を真摯に受け入れ、代償として反則金・罰金、違反点数の加点、ある時は免許停止と罰則を受けてきた (因みに違反点数は減点ではなく累積される)
しかし中には道理に行かない違反もあるわけで、今回のTalk to…はその時SHIN−8がどのような行動を取って、どのような結果になったかを書こうと思う ※あくまでも違反をもみ消すのが目的ではないことを念頭に置いて下さい
あなたは今まで納得がいかない取り締まりを受けたことはないだろうか?
例えば
○やけに後から煽ってくる車が居て、振り払おうと思ったらパトカーだった
○あまりにも低すぎる制限速度区域で10km/h+αの速度オーバーで捕まった
○一時停止の標識・標示が見えづらい状態なのに待ち伏せの取り締まりにあった
○危険の防止・安全と円滑を図る・道路交通の障害防止と言った道路交通法の目的(第一条)とかけ離れた内容
その他にもあると思う
したたかに噂されるが、道交法の取り締まりにはノルマがあり特に賞与時期には過大するとも言われている 取り締まる側としては効率の良い方法があるわけで、あまりにも法に抵触しなければそちらを実行したいと思うのが人の心情というもの しかしそれに泣き寝入ることはないと考える
前置きが長くなってしまったが・・・
今から3年前のちょうど今頃、オレは建設会社に勤めており新築計画のあるお客さんのお宅に打ち合わせのため伺った
そのお宅、マンションであり駐車場は契約者のスペースしかない しばし停められる場所はないかと辺りを探したが、時間貸しのパーキングもなく仕方がないので神社が直ぐ脇にあり、一部道路が拡張してある場所であれば、交通障害にもならないし駐車禁止の標識も周りにないので安全あろうという判断でそこに停めた
40分ほど打ち合わせをし足早に車に戻る すると一台のパトカーと二名の警官がいるではないか タイヤと路面にはチョークが引かれ、いまにもドアミラーに札を下げようとしてる状態 あわてて駆け寄ると
以下、S:SHIN−8 K:警官
K:「貴方が運転者ですか?」
S:「そうです」
K:「ここは駐車禁止区域ですよ」
S:「すいません気が付かなかった物で、、、今すぐどけます」
K:「免許証と車検証を拝見します」
S:仕方がないので素直に提出するオレ すると有無を言わさず青切符を切り始めた
S:「ちょっと待って下さい、こうやって戻ってきましたし、それだけはちょっと…」
K:「しかし、駐車禁止区域に一時間以上停められてましたからね」
S:「いや、一時間も停めてません!40分ほどです」
K:「まー時間はどうであれ、違反は違反ですから・・・」
S:「でも周辺に標識もないですし」
K:「じゃー、区域内いたる所に標識設けられますか?」
S:「そういうことを言ってる訳が無くて」
K:「貴方の言ってることはそういうことになるんですよ」
その間にも、もう一人の若い方はこちらが認めてもいないのに車検証と免許証を見ながら黙々と切符に必要事項を書いていく
正直カチンと来た 確かに駐車の定義として 『車が継続的に停止することや運転者が車から離れていてすぐに運転できない状態で停止すること』をいい、人の乗り降りや、5分以内の荷物の積み下ろしのための停止の場合は駐車にはなりません。となる
それは良いとして、停めていたという時間も適当だし、中年警官の人を小馬鹿にした言い方も耳に掛かる また双方の理解のないままに処理されていく様に一番不快感が募る
「では車に乗って下さい」 といままで書類処理していた警官がパトカーのリアシートに座ることを促す しかし断固として拒否 また署名・拇印も拒否 すると
K:「行って頂く決まりになってますので」
S:「こちらは今回の取り締まりについて納得してません、その内容にサインする事なんて出来ますか!、だいたい任意じゃないんですか!」と青切符の「供述書」と書いてあるところをさして反論
K:あーでも無い、こうでも無いと説得に掛かる2人
S:しかし内容に納得できない供述書にサインは出来ないと断固拒否
こちらの一向に変わらぬ主張にあきらめて 「サインは良いから、反則金は納付して下さいね」 と訳の分からないことを言う警官
ここまでですでに一時間くらいが経過している (おいおい二台もこんなに停めてるんじゃ本末転倒じゃ…) こちらも暇ではないので、納付書だけを受け取って分かれた
さて、今回の違反(認めていないが)では署名も捺印もしていない そんな内容に応じられるか!と全く気に掛けていなかったのであるが一ヶ月後ほどに「交通反則通知書」と再度「納付書」が送られてきた
すっかり忘れていたオレ 何のことか封を開けてやっと思い出す このころになるとちょっとヤバイ気もしてきて、法に詳しい友人や裏事情に詳しい友人に相談、またサイトなどで調べ始める
すると、今後の流れがある程度分かってきた この後に「出頭通知書」なる物が警察から送られてきて、それに応じなければ検察庁へ送致 検察庁が起訴と判断を下せば、その後に略式裁判か正式裁判になるが、略式であれば100%有罪判決、正式であれば有罪か不起訴の判断が下されると言うもの
そもそも、反則金制度というのは主に交通取締において、刑事罰に至るほどでないと思われる軽微な違反者に対して、通常の検挙(取締を受ける)→検察庁(起訴)→裁判所(裁判)→しかるべき罰則 という行程を踏まず、検挙された段階で被疑者が全面的に自分の否を認めた場合のみ、反則金を払って罪を償ったとする制度だという
要は急増する交通違反者に検察が対応しきれず、金と点数の処理が出来ればそれでokという制度だということ じゃー、自分の否を認めてないしとことん付き合ってもらいましょと言うことで、更に情報を仕入れて備えるオレ その後不起訴に導くべく対応策を練りながら進む決意を固めた
年末近くになっていよいよ「出頭通知書」が届く はっきり言ってしまうとこれには全く応じなかった 年の暮れで忙しいと言うこともあるが、警察に出頭しても不利になる調書を取られるだけだし、なぜ今回の違反について非を認めないのかと説得されるだけである また最終的に目標とするのは不起訴に導くこと それにはこの段階よりも進まなくてはならず、放って置けば「不出頭の場合は、否認事件として検察庁へ送致」されるわけである
二月の中旬、忘れた頃に地方検察庁から封書にて「お尋ねしたいことがありますので…」と呼び出しの書面が来る
これからが勝負 検察官にて細かなまた切り込んだ取り調べを受ける可能性がある 向こうは法のプロであり、成り行きによっては自分に不利な供述をポロッとしてしまう事も想定できる そのためにもその日のために、有力な資料と自分の考えを述べた「意見書」を準備
資料にはまるで実況検分さながらに、違反場所にて違反車を違反日と同じくに停め15枚ほど写真撮影 「ここに停めても何ら交通に支障はない」事をアピールし、表題と文章も合わせて一つにまとめた
次に周辺マップに交通標識の位置をマーキング 周辺をくまなく調べ上げ、標識の内容と位置を書き込んでいく
最後に意見書を作成 検挙された日の状況(なぜその場所に停めねば無かったか、また非を認めずサインしてないことやその理由)、反則切符を受け取ってもいないのに反則金の納付書だけ受け取ったこと、その後の流れなどを書き、先程の資料と一応「交通反則通知書」「出頭通知書」のコピーも同封して一冊にまとめた
そして当日、その資料を提出 いろいろと取り調べのため質問を受けたが、最初に「黙秘権があるので」と説明を受けたこともあり、「そのことであれば意見書に書いてあります」と突っぱねた
さーやることは終わって一段落 次は検察庁で起訴すれば裁判が待っているといった状態 多分一ヶ月から一ヶ月半間に裁判所から連絡が来るのかもと、内心どきどきしながら待っていたのだが、それから半年、、、一年、、、二年が経ち現在に至る
結局不起訴に終わったのだろう ヒヤヒヤしてるんだから連絡でもくれればいいのに
こちらの意見書に同意してくれたか、またはこんな奴相手するの面倒だとサジ投げられたかは定かではないが、自分のうちでは「国家権力に勝った!!」と誇っている(バカなのかも)
さて、かなり長文になってしまいましたがここまで読み進めて頂き、有り難うございます これはあくまでも経験論であり、事例に依ってはこのように処理されるかは保証はされません また何分三年前のことであり、多少相違もしくは前後する事もあったかも知れません
この流れは反則金制度にそぐわない違反を犯してしまった方も進む道であり、反則金制度の違反を犯してしまった人でも、反則金を納めないとどうなるかがご理解頂けたと思います
ただ、警察も日々事故軽減・円滑な交通・人身財産保護のために取り締まっていることも間違いありません 犯してしまった過ちが自己の否なるものであれば、素直に応じましょう これはあくまでも違反された方の保護に書いたわけでは無いことをお忘れ無く
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