この本はお薦め!本当に可愛いです。 装丁から内容からオマケから何から全て。 全身すべてこれ可愛い。
佐藤雅彦さんが、毎日新聞紙上で月イチで小さな新聞をやろう、ということで始めた連載だそうです。 実際の新聞紙上でも見たかったですが、本になった状態でも十分可愛い!見開きが1回分の連載になっていて、四コマ漫画や余禄、挿絵イラストもついてて小さいけど本物みたいです。
創刊準備号も入れると全部で48回の連載なんですが、以下私の好きだった回だけ抜粋して感想を。
●「情報の力関係」 「→」という矢印の下に「左を見よ」と書いてあると、字を読む前に右を見てしまう…という情報の力関係の話。こういう分かりやすいのが大好きです。私は「パッと一目見て分かる」ということをとても大事にしたいので、ものすごく読んでて納得しました。また分かりやすい文章で書いてあるんだ、これが。
●「21世紀は、月曜日で始まる」 大局的なことも身近な現実の繰り返しの上にある、という話。ものすごくいいタイトルですよね、これ。「身近な現実」の持つ説得力ってすごいです。これは私が現実的な人間だからなのかしら。
●「勝手な約束」 これはお笑いの世界ではよくあることだなぁと思いながら読んでました(笑)。二者以上の関係において成り立つ内部的な決まりごとを外から見たときの違和感について。それが笑いにつながることって多いですよね。
特に好きだったのは上記の3つですが、他にも「6月37日」はラーメンズのVIDEO VICTIMのカレンダーを思い出したし(どっちが先なのだろう。しかし私は三菱のがインパクトあった)、「昼定食事件」も最後にぱっと謎が解けるタイプの話でとても好みでした。
昔から佐藤雅彦さんを見てて思うのは、頭のいい人が真剣に「可愛い」に取り組むととんでもなく可愛いものが出来上がってくるなぁということです。 文章も頭がいい人が書くとホントすんなり頭に入る…こういう短い文章で過不足ないものを書きたいです。私の日記は長すぎる(←自覚があるらしい)。
ついでに、「ねっとのおやつ」も読了。 こちらは基本的にマンガなのですぐ読めます。 私が好きなのは「子供忍者 ちび丸」シリーズ。ちび丸が甘やかされてる感じがたまらん(笑)。
おまけ。なんて可愛いインターフェイス!画期的な「毎月新聞」。
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