おまえを抱いてライラックの木の下に立ったのはその香りを教えようとしたのだったその春の日はとても眩しくてライラックは輝くように香っていた時もところも 遠く離れて冬に戻ったような 鈍色の空の下でライラックは咲いていたもう抱きかかえることもないおまえは 自分の足で立っていてわたしだけが過去に帰ってしまった