久しぶりに乗った列車で思い出している、あなたに会った冬。あなたがいた場所に近くなると、目がその方向を追う。あなたに近づき、遠ざかった。それだけで、喜び、嘆いた。今日も、また、その場所にさしかかると、もうそこにはいないあなたを追ってしまう。