あなたが目の前にいた。身体中が嬉しいと言っていた。あなたの声がして、そちらを見ると、あなたがいる。声が、肌をなぜるように過ぎる。あなたがそこにいて、わたしを見てくれる。眼差しが、わたしの中に沁みる。ほんの短い間に、また、もう一度、あなたの虜になった。いつでも、いつまでも、こんな気持ちでいたい。