家族がみんな外出して、一人で部屋に座っている。朝食の後片付けも終って。窓を開けて曇り空を見ている。そんなとき、あなたから電話があると、雲の間から日が射してきたように、気持ちが明るくなる。そのあいだだけ。それでも、そのあいだが嬉しくて、わたしはあなたを好きでよかったと思う。