あなたと会話をかわす。なんの変哲もない、毎日のお互いの暮らしについて。歩きながら話をしていると、ときおり通行人がわたしを見る。そんなことも気にしない。あなたとわたしだけの会話。いつのまにか、日課のようになってしまったね。だから、お話ができない日は寂しい。そのときも、でも、待っている。不意に掛かってくるかもしれない電話。それも、また、わたしの日課。