今日のタイトルは、ドナルド・ウィニコット氏という精神分析家サンの論文『独りでいられる能力』(Donaid W.Winniott,"The Capability to be Alone",1969)から頂きました。
というか、大晦日だというのにテレビも観ずに本なんて読んでる自分も何だかなぁ〜、とは思うものの、今日の夕方くらいに、野獣くん(→うちのダリンの愛称、しのぶサンに命名して頂きました、あはw)が書籍『孤独―新訳』アンソニー・ストー 著(原題"Solitude - The School of Genius" by Anthony Storr)を「これ、日記のネタにでもしたら?」とプレゼントしてくれたので、じばし読んでいたのでありました。(→ちなみに、野獣くんはこの日記も読んでいます。。)
では、いつものように気になった箇所を長々と引用してみますわ。
(中略)独りでいられる能力は、個人が自分の真の内的感情と接触し、それを明確に表出するという能力とも関わっている。
子供が母親のそばで、その次に母親から離れて、独りでいるという満ち足りた心のゆとりを経験したときに初めて、他者が自分に期待しているものや押し付けようとしているものとは無関係に、本当に自分自身が要求するもの、望むものを見つけ出すことができるという確信を持つようになるのである。
独りでいられる能力は、このようにして、自己発見と自己実現に結びついていき、自分の最も深いところにある要求や感情、衝動の自覚と結びついていく。
(中略)自分の最も深いところにある考えや感情に触れることができること、その考えや感情が自ら新しい形や組み合わせを作っていくための時間を与えること、この2つは、緊張を和らげ、精神的健康を増進させる方法であるだけでなく、創造の過程の重要な側面である。
したがって、独りでいられる能力の発達は、脳がその最良の状態で機能するためにも、個人が最高の可能性を実現するためにも、必要なことであると思われる。
人間は容易に自分自身の深層部にある要求や感情から遊離してしまう。学習、思考、革新、そして自分の内的世界との接触を維持すること、これらはすべて孤独によって促進されるのである。
書籍『孤独―新訳』アンソニー・ストー 著;p35-53より引用。
負けたフリして諦めない。
逃げてるフリして攻め上げる。
常にたったひとつのテーマだけを執拗にあらゆる角度から凝視め続ける。 by 橘川 幸夫