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   Written by なお。
◆日記『心地よい孤独。』◆
孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。
byバルザック
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2004年08月06日(金)
平和という地帯。

147322247fphsWa_th.jpgセミが「み〜ん、み〜ん、み〜んみ〜〜んみん」とか何とか言っていてうるさい。けど、夏っぽい。心地よい自然風もまた良し。そんな中、窓辺で大好物のキンショウメロン(→マスクメロンではない瓜みたいなやつ)を食したり、暇をみつけては海に行ったり、夕方からジョギングしたり。まぁ、そんな感じで平和に過ごしている私であるよ。


だからといって、特に日記をつけるほどの出来事がなかった、というワケでもないのである。(→そんなこと言い出したら、私は常にくだらんことばかり書いているのでないか。。)ということで、ショックを受けた事件があった。平和地帯にいる私にとって、身近にいる誰もが平和なように見えていた。けれども、それってあくまで私のレンズを通して見た世界であって、自分以外の他者の心の中にある主観的な幸福感を推し量ることなんて不可能なのだね。というわけで、近くて遠い、知人がまたひとり亡くなった。


147321756oQGIil_th.jpg私は「勝利」という言葉が嫌いだ。なんだか中途半端なように感じるので、「圧勝」のほうが好ましい。今年の自殺者3万4427人のうちの1人にカウントされたであろうその人を思うとき、「平和である」とか「幸せである」とか「健康である」というように、何かを断定できることってのはホントは何もないのかもしれんなぁと思ったりする。

究極的には、自発的に死ぬかどうかは各自の自己責任である。が、今まで出会ってきた人の中で「死ぬときは自分選びたい」という願望をもつ人たちは、自分で「選べる」ということをあたかも「勝利」のように語っていた。自己決定権を行使することによって「勝利」したと勘違いするのは勝手だが、中途半端な「勝利」でホントに満足だったのかい、とあの人に聞いてみたいものである。
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