ゆずさんのblogで小倉千加子氏の新刊『結婚の条件』の存在を知った。で、「読んでみっかなぁ〜♪」と思いAmazonでチェックしてみたものの現在在庫切れ・・・。小倉氏については『ザ・フェミニズム』を読んだことがある程度で、あまり詳しくは知らないけれど、在庫切れってコトは人気あるんだね。明日近所の本屋で探してみることにするよ。
っうか、今日の日記は結婚に希望を持っている方は読まないでね。そして、もしも結婚とその周辺について何か悩みがある方は、一度女性学系の本を読んでみることをオススメしまする。女性学って、結構悪い方向に誤解されてる部分が多いけれど、スカッとする表現が多くて面白いよ〜、ホント。
で、ゆずさんトコのリンクを辿り、とりあえずAsahi.comの書評へ。「ふ〜ん、なるほど、ふむふむ。」などと呟きながら読んでみた。が、しかし、この書評、気に入らんなぁ。。。この本ってそもそも男が書評書くような本じゃないでしょうに。。。
Amazonの素人さんたちの書評の方が真意を突いてると思うよ。(注:書評書いてる作家が嫌いなわけではないぞよ。)
まぁ、個人的好き嫌いは置いといて、この書評によると、「日本の女は結婚をビジネスと考えており、経済力ある男と結婚し、最後はちょっとした自己実現のできる仕事がしたい」、っうコトになっておりますです、ハイ。
一瞬、妙に納得させるような内容なのですが、よくよく考えてみると変でありまする。
まず、一体いつから結婚はビジネスになったのでしょう?
なので、この書評をお書きになられた高橋氏にのように、別に驚く必要は全然ないのであります。それに、「結婚」制度は、そもそも国家がその安定性を保つために作った箱でありまする。「晩婚化」が「少子化」の原因であると誤解させるような表現があるのですが、そういう思考回路をしている以上、国家策略にハマっている証拠でありましょう。
っうか、「晩婚化」って表現、もうなくした方がよくないか?
この単語って、日本国民はいつか必ず「結婚」するという誤った解釈(注:客観的可能性ではない。あくまで主観的解釈。)を混合してるんだもん。変なの。
思うに、これは私の主観的な解釈だけれど、いわゆる「晩婚化」が進んでいる原因って、そもそも、過去ずっと繰り広げられてきた血なまぐさい「ビジネスとしての結婚」をしたくない個人が増えたから、とは考えられないのかなぁ。ホントはみんな、もっとロマンティックな関係性を求めていて、そしてまた、そういう関係を持つためには何も政府が用意した箱なんて必要としていないように私には見えるのだけれど。。。
っうか、この私の解釈は、おそらく小倉氏の「女性の考える結婚とその女性の所属する階層は関係がある」という言葉の前では、跡形もなく散るのであるが。。。(→小倉氏は結婚と階層に関連性を認める日本では貴重な方です。)
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☆このエンピツさんやウェブで知り合った方々とのeカードのやり取り、ホント楽しかったです。心ぽかぽかのクリスマスでありました♪みなさん、どうもありがとうです!
☆スティグリッツの新作『人間が幸福になる経済とは何か』を読んだ。真摯な本である。泣けて泣けてどうしようもなかった。スティグリッツはこの本を書き上げるまでに何度世界を想って悲しくなったことだろう。1「00回だろうか、200回だろうか」と想像してみたら、またしてもどうしようもなく泣けた。これを読んで泣けない経済学者がいたら「早く死んでくれ!」と言う他あるまい。