企業経営の面白さを知っている者ならば、世界でも最高級の経営者、カルロス・ゴーンに興味を持つのは当然のこと。好き嫌いはあるだろうけれど、彼を気にしない人はいないはずだ。
てな訳で、今回は新刊
『カルロス・ゴーン 経営を語る −Citoyen de Monde』を読んで思ったことについて。通常の5倍の時間を費やして丹念に読ませて頂いた。目頭を何度も押さえながら読んだ。っうか、正直に言えば、5,6回泣いた。それくらい、っうか、自動的にそうなってしまうくらい、ゴーン氏の言葉は読み手の心を揺さぶるのであーる。
さて本題。
“経営者カルロス・ゴーンと他の経営者の違いは何か?”
この答えとなり得るキーワードはいくつもあるけれど、私なりの結論は、まず第一に、彼は他の誰よりも
“越境する個人”(=Transborder Individual)であるということ、言い換えれば、彼は世界のどこにいても自然に彼らしくあれる、そんな
マルチ・カルチャラルなアイデンティティの持ち主である、ということであーる。国というボーダーの狭間で、自分は“異質である”という事実を自覚させられながら育ってきた少年は、苦しみながらも“身を守る術”(p48)を身に付けたのであるよ。
もうひとつは
“成果をあげるための能力”を身に付けているという点。この本を読めばわかる通り、ゴーン氏が何よりも重視するのは
“成果”(=peformance)である。
P.F.ドラッカーは著書『経営者の条件』において
「トップであろうと、新人であろうと、エグゼクティブである限り、成果をあげなければならない。」、また
「成果をあげるエグゼクティブに共通しているものは、彼らの能力や存在を成果に結びつけるための習慣的な力である。」と書いておった。この意味で、ゴーン氏は正に“エグゼクティブ”であると思う。っうか、どの角度から誰が見てもそうとしか思えないだろう。
最後に、ゴーン氏は“攻撃的でいて同時に現実的でもある目標”(p241)、“理性の分野と感情の分野”(p374)、そして何よりも“グローバル化とアイデンティティの尊重”(p427)というような、一見矛盾するように見える物事を“実は両立することが可能です”と言い、実際に両立させることができる稀有な経営者でもあるのだ。
個人的には、こう思えるのは彼の中にはファイナンス的、正確に言えば、ポートフォリオ的な思考が染み付いているからなのかもしれんと感じたのだが、どうなんだか。。。
日産とゴーン氏については2年前鼻血が出るほど研究した(→事実血がでた。)ことがあるのでまだまだ書けるが、あまりにも長くなると感想ではなくレポートになってしまう。なのでここらへんで止めておく。とにかくオススメの一冊であることは確か。私はあと5回くらい読んで自分の中に浸透させたいと思う。
経営という領域に魅せられて早7年。大学に入ったばかり18歳の頃。ビル・ゲイツの思想を学ぶことから始まった私の経営者研究は、ゴーン氏のパーソナリティの形成過程を学ぶことでどうやら一区切りついた、って感じがしまする。事実、「一体どんな経営者になればよいんだろう?」と過去に何度も考えてきた。けれどこの本を読んで、自分が目指している経営者像、
“人間中心の経営者"(=People oriented Management)もあながち間違っていなかったって分かりました。良かった。。。
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ヒロマツさんへ。『生きるとは自分を経営すること』,読みましたよん♪で、お約束通り経営ネタを書いてみました。「経営って面白い。」って言ってくれる人を増やせて、個人的にすご〜く嬉しかったです。本望であーるよ。
Dear 애인당신의 일기, 좀 더 갱신하는 것이 좋다고 생각하는 것은 나 만이 아닐 것입니다.
당신이 쓰는 말을, 많은 사람들이 손꼽아 기다리고 있는 것이다.
Carlos Ghosn의 책,"Citeyen du Monde"를 읽어, 당신을 생각했다.
당신도 또"Citeyen du Monde"입니다.
나의 말로 말하면, 당신은"Transborder Individual"입니다.
나도 당신들과 같이 될 수 있으면 라고 생각한다.
지구의 시민(=Citoyen du Monde)이 되고 싶다고 생각한다.