手を差し出してひろげる 手を差し出してひろがる 望もうが望むまいが ただ流れていくもの
いつのまにかもう あんまり緑で 風は笑えるくらいぬるくって 空にはやっぱり何もなくて わたしはあそこに落ちて行くんだとおもった
あのなにもないところ あの青すらないところへ まっさかまに落ちて行く
手を差し出してひろげる 手を差し出してひろがる ひろがったわたしはいちまいの絨毯 風に乗って浮かび上がり 風を受けて落ちていく どこまでも上へ どこまでも上へ あの青すらないところへ
さよなら かな いってきます かな やっぱり さよなら
あいさつは形でもしておいたほうがいい
きっとそれがしるしになるから
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