麩宇野呟秘密日記
透乎



 電話

久々に息子と呼んでいる、親しい友人に電話してみた。
「どうしたんですか〜」と、いつもの声。
でも、どこかよそよそしくなってる気がする。

日記を久々に覗いたのだけど、どうやら色々あったらしい。
前から、鬱的になっているのは知っていた。
それを、新しくできた友人で癒しているのも知っていた。
そして、その友人と付き合うことになった……ということを、今日日記を読んで知った。

おそらく、女同士? 推測だけど。
つきあうってのも、なんだか違うのかもしれないけど。

それでちょっと電話してみたのだ。
いろいろしゃべろうと、あいさつから切り出したら、

「今、友達の家にいるんですよー」

との声。彼女だ。たぶんだけど。
まずいときに、電話をしてしまった。

とりあえず、電話を切った。また、電話すると言って。
でも、たぶん電話はしない気がする。できない気がする。
しては、いけない気がする。

……私では、彼女をどうもできないから。

どうか、どうか、これ以上傷つくことの無いように。
それだけが、母として心配だったりする。


2002年09月23日(月)
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