『風が強く吹いている』

映画を観てきました。水曜おやすみだったので。
つうかその前に、連休で福井に行ってきました。
目的がカツ丼を食べるためっていうのが終わってる。30代独身女性としてどうよ?

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私は3種盛りスペシャル丼にしました。こってりソースカツで昔の洋食って感じでおいしかったです。レトロというか。

一応何もしないのもなんなので東尋坊だけは行って来ましたが。
もう火サスの世界まんまです。何にもしてないのに自白したくなる。
柵も何もないのに驚きました。
自殺の名所だそうですけど、そりゃ・・・・だってあんな無防備な崖・・・

で、水曜休みだったので映画を観てきました。
最初なめきって流山おおたかの森が一番近いのでそこに行ったら始まる20分前で満席だった。
平日の1時半からだから予約も何もしなかったんだけど・・・うわあ・・・
交通費で安くなった映画代が無駄になりましたが、くやしかったのでそのまま間に合う時間帯に上映してる近くの映画館を調べ、結局有楽町に。
最初から有楽町に行けばよかった。

ええと、よくできた映画でした。
脚本は、もうちょっと突っ込んでほしいとこもありもどかしさも感じましたが・・・でもこれが限界だよな〜と思った。色々と。
キャスティングは素晴らしかった!
主役2人がいい!
ハイジの面倒見のよさと腹黒さ、大人気なさが小出にマッチしてかなり完璧でした。
カケルは、林くんは何つーか・・・スゴイネ。
バッテリーの時もダイブの時も思ったけれど、嫌味なくらいスポーツの天才が似合う。
天才って言うのはこういうことなんだ、と認めざるをえない。
純真無垢な感じ、そして天才であるが故の恐ろしく無自覚な残酷さがよく出ていました。
私は完全に榊タイプの方なので、そっち側に感情移入してしまうよ・・・(まあしゅんじな訳だが)
寛政大のキャストはほんとによかったです。個人的にはユキ役とキング役が良かったかな。
王子もかなり良かったです。特に本番の前後がほんとに王子って感じだった。よく探してくるよね・・・ほんとに。
これは原作が好き過ぎて、私は舞台も見てるんですけど本音を言うと脚本および演出は舞台の方、キャストは映画の方が良かったかな・・・
う〜ん、ジョータとジョージは高木双子の方が好みでした。皆をかき回す底抜けの明るさが高木双子の方があるような。
斉藤双子は、もはやどうしてもどっちがどっちかの見分けが付いてしまう、ので。個人的意見ですが。
舞台でカケルをやった和田君は実際に箱根駅伝経験者ということもあり、舞台にかける情熱が半端なかったですが・・・
何だろう、和田君てほんとはどっちかというと榊タイプなんじゃないかな。
努力型だよね。
なのでどうしてもカケルとしての天才特有の嫌味さが出ないのです。
頑張って必死になってる、という感じで只管可愛いんだよね。
林くんは何故か天才特有の残酷さと嫌味さ(これとても爽やかな嫌味加減なんですが)が労せず出せてるんだよな〜(私がそう感じるだけかもしれんが)
あ、榊は絶対舞台の方がいいです。
しゅんじは何かもったいなかったな・・・舞台レベルに榊にも見せ場が欲しかった。
申し訳ないけどハナちゃんは要らなかった・・・全く必要性を感じなかった・・・
ルキズで石丸Pが「映画だと多少ラブを入れないとまずいってスポンサーから言われる」みたいなこと言ってましたけど、今回はそれが見え隠れして仕方なかった。キャストもアミューズの子だし。

ほろりと涙が出たのは1箇所だけでした。
ユキが走ってるシーン。
「これが・・・カケルの見ている景色か・・・なんて美しくてなんて孤独な景色なんだ・・・」
原作でも大好きなセリフですが、映像や音楽と一緒に、ひとの息遣いとともに耳にするこのセリフが泣けました。
後はとにかくカケルとハイジの走り方の美しいこと、それだけでも見る価値のある映画だと思います。
2009年11月29日(日)

ニッキ / 松

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