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記録用。

 2006年03月21日(火)   映画感想その1。 

※おたく感想ですので悪しからず


前作「ダニー・ザ・ドッグ」で新境地を開いたと思ったら
最新作「霍元甲(SPIRIT)」では更なる新しい地平に到達した感あり
かつてアウェイ:欧州でベッソンが着眼したポイントについて
ホーム:大陸で野放図に追求してみたらこうなりました的な
ありていに言えば大陸が李の悪用方法に気がついてしまった的な
ひらたく言うと  M O    E  … ?(喀血)
辮髪なのに大変かわいらしく地雷原のように反則だらけです
なので今までの李を期待して観に行くと色々な意味で裏切られます
初ダメ人 初親バカ 初足首 初髭 と初もの尽くしです 以下解説

何かD&Dでも謝苗と仲良くしてはいたが あれは敵に対して振り回したり
投擲したり武器として使用していた(こう書くとひどい)気がしますよ
今回はもう無条件のデレデレでして何 むっつり厳しい表情で出ていらして
いきなり拳をふりあげ いんじゃんほーい ニャハ! というのは素で狼狽した
つうかこのニャハ!の破壊力がものすごかった いきなりやるなよ!!
あまりの衝撃に椅子がガタッというくらいには動揺したのに さらに抱えあげ
ヒコーキスタイルでおとととと 落ちるぞ〜落ちないもーん って

ぶぅゎっっか!

あんなに無条件に愛情を放出しているのってほとんど初だと思いますよ
だって普段女子に対して表出する愛情の控えめなことと言ったらもう
あまりの仄かさに注意しないと嗅ぎわけられないくらいの微妙さなんです
ロミオ:アイミッシューでもキスドラ:ママのお友だちだよ すら以下同文
それが今回はニャハ!(まだ言うか)おとととと って何なのあのフラフラ移動
ピンとはった指先が無意味に美しいアラレ姿勢 あと指きりなどを見ると
本来もっと骨をも砕く物騒な使い方をしていたであろう厚い手のひらも
ふっとい指も何かもっちり丸く平和的でかわいらしいものに思えてくる
だって本来のいんじゃんほーいを敵に振り下ろしたら頭蓋陥没は必至です
なのに今回はニャハ!(くどい)今後しばらく流行る予定 すみません
あげく娘に「おくれ」とか「欲しいな」とか言う 名訳!
(余談ですがタイトル出たときに翻訳:戸田 じゃなくって心底安心したよ と
一緒に観にいった先輩に言ったら 戸田は中国語できないよ?と返された
そりゃそうだった 無意味にかの女を恐れるあまり冷静さを失っていた模様)

そして高いところで決闘 たまに不思議な動きになりますけどご愛嬌
虎爪に期待していたが(何を)やっぱり服が破けても単に破けるだけであり
中の状態は見ることがかなわなかった この猫爪め!
勝って料亭でガスガス調子こきまくり 飲めって聞き取れなかったが
李の素声は意外ときちゃない感じのダミ声で まあそこも好きなんですけど
ララィラィラィラィラィラィ みたいな音だった チャンピオン?(ある意味で正しい)
あげく農たん(ノンタンと発音)(危篤)を連れてフラフラ外出してお台の上へ
聞こえるか?いや何も 聞こえるよ って多分元甲は昔からこんなんなのだろう
それはもう農たんが首をふりふり代筆していた頃からこうなのだろう
そして結局それにつきあってきたのだろう 農たんえらいねえ!

思い出される過去の対戦あれこれ やっぱり特筆すべきは 傘!!
スーさん@ブラックダイヤモンドでもそうですけど 傘なりポッケの左手なり
何かをホールドしながら背すじ伸ばして相手をあしらうの本当に上手だなあ
また傘がオンボロなのも高得点だったです あー背すじに惚れぼれ

それにしたって今回初ダメっていうか初の非人格者である気がする
リーサル4での悪人はいかにもの悪なので例外として)
拳がつぶれたり腕が逆むきになったりしてヒイヒイ言ってる人らがいるのに
満面の笑みでゴキゲンにお茶している情景というのは
強さのあり方として明らかにオカシイと思うのですけれども
ハリウッドみたいに おかしいですよ!不穏ですよ!という強調もなく
カラッと進行しているのが却ってぞっとするという感じです
これ今までの李ってこんなむごい人だったことあったっけっか?

そして農たんにつきあう人を選べと言われても頑として聞かないばかりか
金は届けるからとか言って 督促に来たんじゃない!と言われるダメさ加減
理由も確かめずにお誕生会に乗り込んで居座って無礼をはたらいて
どっから見ても100:0で元甲が悪いにも関わらず 農たんに諌められると

責めるのか?

とか言う ほ 本当すいませんこれすんごく私的にあれ あの
もうダメすぎて良い
と申告したら鈴木氏に「本当にダメ好きなんだね…」と言われた
ああそうだとも! 何かあのー 三上博史に通ずるグズグズ加減ですよ
しかし農たんは鉄の意志だと思う あんな涙目がちな物件を目の前にして
よくぞ彼を突き放すことができたなあ 断腸の思いとはこのことか

そして青竜刀で決闘ですけど あーむごいな 何も生まない殺し合い
屠ったところで呆然がちに弟子らにかつがれ対面の料亭に巻き込まれて
朝になったら白い長袍に着替えてゲエゲエやっていらした 良い
よろよろ帰ったら母と娘は死んでいた もうこのへん痛々しくてなあ
と同時にすごく演技に幅が出たような気がする 本気で悲しいですもん


何だかすごく長くなってきたので続く。


mh