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粋な遊び人は何処? - 2005年11月24日(木) 江戸時代の郭遊びにおいて、一番重要なことは粋(いき)であるかどうかだった。 具体的に言えば、財力で女郎の気持ちをひこうなんてのは野暮の骨頂。 自分ならではのセンス、そしてハートで口説く、これが肝要だった。 客がどんなにお金があるところを見せても、おいそれとなびかない、そういう一本筋の通った名妓が江戸時代には何人もいたのである。 ひるがえって、いまの時代はいかにも野暮な遊びが大手を振ってまかり通っているよなあ。 ヒルズ族みたいな「お金なら一杯持ってるよ」が女性の殺し文句だと思っている輩が多い一方、またそれに「素敵!」とすぐ飛びつく某局女子アナみたいな軽ーい女性も多い。 要するに、行動に美意識のかけらもないやつらばっかりになってしまった。 かつては遊び人たちにとって、もっともみっともないことだと思われていた「物欲しげな行動」をとることが、恥ずかしいどころか、当たり前の世の中になってしまったのである。 昔の六本木には、はたで眺めているだけでほれぼれするような、スマートな遊びかたの出来るひとが大勢いたのだが、今のポンギにはそういった種族は絶滅してしまったかに見える。 20代から30代の若い連中に関していえば、本物の「粋な遊び」を知っている人間は皆無であるし、今後もやつらには期待できないだろう。 というのは、彼らより前の世代ですら、粋な遊びかたが出来なくなっているのだから。 手本すらろくにないというのは、絶望的だ。 でも、ある年齢以上のひとびとには、遊びのいろはをきちんと知っている連中が確実に存在していた。 彼らは現在、一体どこでどのような遊びをしているのだろう。 まさか、遊びを引退して、ただの家庭人になってしまったとは思えないが。 非常に気になるところだ。 ...
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