優雅?悲惨? - 2004年05月05日(水) 何のことかというと、40代シングルの話であります。 昔、40代で独身というと、 「相当な変わり者」か、さもなくば、 「よほど異性にもてないヤツ」 という感じでしたが、最近はだいぶん事情が変わってきました。 地方はさておき、東・名・阪などの大都市部では、生涯非婚率が確実に10%を越えてきています。 「5人に1人は生涯独身」という時代が来るのも、時間の問題という気がします。 さて、ここまで非婚化が進んできているにもかかわらず、社会の基本的なインフラは「ひとりもの」に非常に冷たいままです。 たとえば、「食」ひとつとってもそうです。 街中の飲食店はどこへ行っても、「カップル」や「家族連れ」が大きな顔をしていて、「ひとりもの」が肩身の狭い思いをせずに入っていける店がまずありません。 あったとしても、せいぜいファーストフードのたぐい。 ひとりものは「吉野家」か「松屋」あたりに行かざるをえないのです。 アメリカなら「シングルズバー」というのがありますが、日本にはまだ独身者がふらりと入っていって、他の独身の異性と知り合えるような「粋」な場所はありません。 「レジャー」にしても、しかりです。 「カップルか家族連れ以外はお断り」と書いていなくても、実質上そういう雰囲気の場所ばかりです。 結局、「ひとりもの」のレジャーといえば、パチンコ・パチスロ、競輪・競馬、そしてキャバかフーゾクのたぐいということになります。 これって、大きなビジネス・チャンスをみすみす失ってるんじゃないかと思うんですよね。 だって、彼らの可処分所得ってハンパじゃないですよ。 たぶん、同世代のパパ・ママたちの、数倍以上あると思う。 ホントは十分「優雅」な生活を送るだけの経済的余裕のあるひとたちを、恋人や家族に束縛されて自由のないひとびとは、うらやんでいるはずなんです。 でも、それをストレートにいうのはシャクだから、うらやましくないフリをして、「ひとりものは半人前」なんていうわけです。 ひとりものが楽しい思いを出来る「場」を作らないようにして、いじめるわけです。 ホントは「悲惨」でもないのに「悲惨」だと思わせているのです。 で、結局、使いみちのない彼らのお金は貯蓄にまわっていく一方。 これって、バカみたいですね。 もっと、独身のひとたちに、楽しい思いを味わっていただいて、彼らのお金をいただく、そういう商売をやったほうが賢いってものでしょう。 ぼくなら、いろいろアイデアがあるんだけどなあ。 たとえば、40才以上の独身男性のみが入場出来るコンサート。 そこに、若手の人気女性シンガー(たとえば中島美嘉さんとか)を呼ぶのです。 実はものすごく観たいけど、一般のコンサートだとガキどもと同席をしなきゃいけないのがイヤだというのが彼らのホンネですから。 普通の料金より2割くらい高くても、絶対人が来ると思うんですがねぇ。 60代のひとに対するシルバー商法同様、お金に余裕のある独身者向け商法、これからはこれですよ! ...
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