ひさびさのポンギ - 2003年09月01日(月) 約半年ぶりでしょうか、六本木へ行ってきました。 それも、ただいま話題の「六本木ヒルズ」であります。 日比谷線六本木駅の改札口(麻布警察署側)に直結している「ヒルズ」は、やたらと広く、立体的な建造物でありました。 昔のSF漫画によく出て来た「未来都市」そのもののイメージ。 かの森ビルがその資本力をフルに発揮して作りあげただけに、とにかく、すみずみまでお金がかかっているなと思いました。 で、そのはずれにある某フランス料理店に行ってきたのですが、たどり着くまでがえらい騒ぎ。 案内地図は平面状ですが、実際はアップ・ダウンの激しい道のり。 土地カンのあまりない人間は、何十分も道に迷うというケースが続出したのであります。 ヒルズに行くときは、携帯は必需品ですな。 それはさておき、今の六本木のイメージって、どんなもんでしょ? 昔は「野獣会」に代表される、「ちょっとレベルの高い遊び人」たちの街のイメージが強かったのですが、最近は地下鉄でのアクセスがよくなったせいか、やたら、「新宿・渋谷」化してますな。 表通りにさえ、カラオケ・ビルが増えてきましたし、カラオケに限らず、ゲームセンター、漫画喫茶、インターネット喫茶など、チープな遊びを提供する店、そしてコンビニがふえてきました。 もちろん、昔ながらのガイジン向けバーとか、テーブルダンスが売りのバー、新宿・池袋あたりに比べるとだいぶん気取った感じのキャバクラ、ニュークラブのたぐいも健闘していますが、新興勢力にくらべると、集客力はいまイチです。 単価の安い居酒屋みたいなところで飲んで、ゲーセンやカラオケで夜を明かす、みたいな、他の街と変わらない遊び方しかしない若者が多数派になってきたせいで、六本木はかつての、誰でもおいそれと踏み込めるわけではない、「敷居の高い街」ではなくなってきたように思います。 以前にも書きましたが、僕もかつてはバリバリの六本木派だったのですが、なじみの店が一軒、二軒と閉じられていくのに従い、ここ四、五年、だいぶん足が遠のいてしまっています。 昔は目をつぶってでも、六本木駅から行きつけの店までたどりつけるくらいの自信があったのですが、いまや、年に数回、気がむいたとき、銀座や新宿に行く気分でないときに訪れる程度。 淋しい限りですが、これもまた、時代の流れかなという気がします。 そんな中で、あえて巨額の投資をして作られた街「六本木ヒルズ」は、かつての「遊びのエリート」たち向けのものでもなければ、チープな遊びで満足してしまう「田舎モノ」向けのものでもなく、「消費能力の一番高いOLと、その彼氏」あたりを狙った、新しい時代の六本木のシンボルではないかと思います。 ときには家族連れも来ますし、単館ものの映画が好きな若者もやってくるでしょうが、実に沢山のブランド・ショップが集約されたビルなどを見るにつけ、銀座・日比谷等の「OL向け」の街に近いイメージを感じます。 が、僕的にそういうのが好きかというと、必ずしもイエスではないのですな。 かつての六本木にはあった、男性主導型の「遊び」の文化は、どうも希薄なように思います。 それこそが、僕を牽き付けて離さなかった「魅力」だっただけに、今の六本木はあまり面白くないのです。 そのうち、銀座みたいになっちゃうんでしょうかね、この街は? ...
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