「まだ言ってなかったよね。俺の名前は××です。」
「はぁ。そっちは私の名前知ってるんですよね。」
こんなよくわからない会話で始まった。
そう。 私は相手の名前すら知らなかったのだ(爆)。 これからはその作業員のことを「真」と呼ぶことにしますね。
「あのさ、俺のこと軽いと思ったよね?」
「うん、思った」
なんだかもう相手に思いっきり失礼な返答を連発していた。
「・・・・。やっぱりなぁ」
「あのさ、俺結構本気なんだよね」
「・・・・・へぇ。」
あんなちょっと会っただけで本気も何も無いような気がするんだけど。
その後気がついたらとりとめのないことをずっと話してた。 話をしている感じでは正直変な人という感じなんだけど。 でもその人との話を心地よく、楽しんでいる自分がいた。 相変わらず私の返答はいちいち失礼だったけど。
「私さ、今実家にいるんだよね〜」
「実家って何処?」
「××」
「あ、其処なら行ったことあるなぁ。明日暇なんだったら俺そっちまで会いに行くよ!」
・・・・強引。 っていうか普通そこまでするか? 私は呆気に取られるだけだった。
「あのさ、私の何がそんなにいいの?」
「・・・笑顔が忘れられへんかってん」
・・・・・・・
こんなこと言われてしまった私はどうすればいいんだか。 戸惑うばかり。 翔への罪悪感もとてつもなく膨らんでいった。
断ればいいのに。 切ってしまえばいいのに。 「私にその気はない」って言ってしまえばいいのに。
軽い言葉の中にある本気みたいなものを感じてしまった私には
どうしてもそれができなかった。 BBS設置しました。よかったらカキコしていってくださいね。
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