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2003年02月06日(木) 最近見た映画の感想。

「黄泉がえり」。

3週間しか上映しないということで、ネタばらししてもいいかなと思っていた

矢先に公開延長という話になったようなので、あまり詳しくは触れませんが、

最初の方の場面でちょっとした違和感があったのです。

それが実は伏線になっていたとわかって、自分の感性が狂ってない事を実感

できましたね(自慢)


観ててびっくりしたのは、脇役・チョイ役が微妙に渋いし、しかも結構豪華。

高松英郎とか田辺誠一とか。

そして田中邦衛+忍足亜希子=伊東美咲。ありえん。

で、そんな脇役陣それぞれがそれぞれの設定をもっているため、全体的に少し

薄っぺらくなったのが残念です。

ただそんな豪華さにしてヒロインが竹内結子ではちょっと弱いかも。

一生懸命さは伝わってきましたけどね。


残念といえばもう1つ。

山本圭壱が演じている英也です。

両親がいなくて、最後の肉親である兄とも死別した、という設定なのですが、

兄を思うその気持ちがもっと前に出てこなければいけないのではと思いました。

何となく説得力が薄くて、微妙な感情を表現しきれていなかったかなという

気がしました。


すごいなあと思ったのは、この映画のためだけにRUIの曲を3曲作ったって

いうところ。

微妙にいろんな歌姫をまぜたっぽい感じで、ちょっと面白かったですけど。

でも伊勢谷祐介映し過ぎ。

いくら直接「黄泉がえり」に関係してたとしても、柴咲コウより目立っちゃ

ダメでしょう。

せっかくいい感じの歌の場面なのに、観ている側の気持ちが高ぶっていかない

と思います。


隣に座ってた姉ちゃんはこのあたりでかなり号泣してましたけどね。


そして最後。一番最後。

ちょっとだらけました。ぶっちゃけ要らないと思います。

草なぎの声はナレーションに向かないし。

あれはTVの2時間ドラマとかそういう用に作ったものであれば、普通に

受け入れることができると思いますが、映画であれば、蛇足以外の何物でも

ないと思います。いやむしろ無駄というべきではないかと。

せっかく盛り上がった気分が冷めてしまうと思います。

きっと、作り手の感覚がTVに近いのでしょう。

話のつくりは割としっかりしてるし、観てても飽きのこない感じがしました

ので、その点は評価してよいと思います。

ライブの場面をもう少し工夫できれば、もっとよかったかもしれません。


ところでこの映画での一番の収穫は何といっても長澤まさみでしょう。

ちょっと陰のある美少女、という感じのあの役にぴったりでしたね。

今後も注目すべきと思います。



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