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2002年08月05日(月) 見切り発車のその後は・・・。

わたしは、基本的に

「悪法も法なり」

という考え方で生きてます。

昔からそういう考えだったのですが、今は特に商売上仕方なくそうなって

いる、という向きもあります。

ただ、現時点において、納得がいかない事があるのです。

それは今日から始まった「住民基本台帳ネットワークシステム」。

これだけ新聞・TV等で騒がれていますから、皆さんご存知のことと思います。


これ、断言はできませんが、きっとかなりヤバイですよ。

今まで「天下の悪法」と言われてきた法律は数あれど、これほどキケンな

法律はなかったのではないでしょうか。


とりあえず国(総務省)が声高に叫ぶメリットは大きく分けて3つ。

1.全国どこの市町村でも自分の住民票が取れる。

2.転出・転入の際、両方役所に行かなくても、転入地の役所だけでOK。

3.各種行政手続申請に際しての、住民票の添付が不要となる。

多分こんな感じです。

このうち、1と2に関しては、今年はまだ実施されません。

来年8月の本格稼動後になります。(これ重要。試験に出ます>何の)

しかも、これは来年、希望者にのみ有料で交付される住民基本台帳

カードを持っていないとすることができないことなのです。


さて皆さん、自分の住民票って、取ったことがありますか?

「ある」という人、果たして今までに何回取ったでしょうか。

そして何のため(使用目的)に。

また、行政区画をまたがる転居を何回しましたか?

それを考えれば、この1と2、「国民全体に対して」どれだけのメリットが

あるのかはおのずと答えが出るはずです。


3は、すでに今日から始まっています。

今のところ93事業に限定されていますが、そのうち264事業に拡大

されることがもうほぼ決定されてます。

ヘタするとさらに拡大されることも考えられます。

この3については、確かに瞬間的メリットはあるかもしれません。

パスポートや各種資格等の取得の際に添付を要していた住民票がいらなく

なるのですから。

ただ、これだって人生のうちに何回行うのでしょう。

国の側としてはメリットは計り知れないほどあると思います。

しかし、国民の側、そして各自治体側にとっても、メリットはほとんど

ないに等しいと思います。


まだまだ書いていくと、これだけで毎日日記のネタに困らないだけのモノが

出てくるのですが、とりあえずこの辺にしておきます。


最後にもう一度だけ。

わたし個人としては、このシステム、お勧めできません。

櫻井よしこさんも多方面に渡って大活躍されていますが、ほぼ仰る通りです。

ちょっと極論過ぎるきらいはありますが。


そして明日は「住民基本台帳カードについて」です。>まだやるんかい




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