耳鳴りおやじの日記
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...最近、新しい研究背景が理解できるようになってきた...
”遠慮しないで使ってくださいね”...
長いことお世話になった研究室の小ボスの言葉....有り難いことである...実験試料が違っても結局、やることは同じだ...
...”ちょっとお話ししたいことがある”とある大学に勤める友達のT先生から連絡があり、ついでに飲みにいった...
...やはり、人事のことで今出ている公募に出したいのだと言う...任期制の教員なので常勤になりたいということらしい...
...すでにこの人事の件で知り合いが4人も出している...決して良い条件ではないが、これだけの反応があることは今の大学社会がどれだけ大変かということだ...
...T先生によれば独法化してから物の管理、人の管理が増えて研究どころではないらしい...朝から終電まで雑務に追われ、研究などできない...ポスドクなのに学生の指導を任され、変な特許コンサルタントが出入りし、特許になりそうなことはことは発表をおさえてくれと圧力をかける...学生の卒論はすべて企業の依頼テーマ....
...公費は激減し、学生ひとりあたりの補助もかなり落ち込んだらしい...いろいろな話を総合すると独法化でひとりの先生に与えられる公費は..
20万...学生指導、学会出張、運営費込みだ...さて、これで実験ができるか?...科研がとれなければ”無理”だ...
...国公立でも科研が取れている連中は一部しかないので、その他は研究をするなということだろう...
”私立の方がずっといい”...と多くの先生がぼやいているらしい... ...やはり予想通りになってきた...
...しかし、私立もそれぞれ、経営基盤がしっかりしてないと大学自体が消滅する...厳しい世界になってきた...がまだ入り口である...
...どうしようか...世間は景気があがっても教育界の景気は下がる一方だ...がっくり....
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