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■おみくじORぶびんぼうくじ。
2016年02月06日(土)
もうだいぶ前の話になってしまったが、家族で初詣をした。

近所の神社にお参りし、家内安全を願い手を合わせた。

タクは年に一度のこの時、必ずおみくじをひきたがる。内容が良ければいいんだが、あまり良くないとものすごい落ち込むわがまま息子なんである。

確か去年か一昨年は娘・R(12才)のほうが良い内容だったので、いじけようがハンパなかったのを覚えている。

だから今年もそうなったらウザいしもういちいちフォローするのがめんどいので境内に置き去りにしよ…と思った。

おみくじの料金箱に百円玉をチャリチャリ入れてRとタクのおみくじを買ってやる。ふたりは気合を入れてゴソゴソと箱に手を突っ込んでおみくじをひとつずつつまみあげた。

「どうだい?」

と覗き込もうとするとタクは全力で逃げて行ってしまった。奥の木に隠れて開封しているようだ。あのまま戻って来ず、木陰でシクシク泣いてるとかやめてくれよ…と腫れ物に触るような気持ちで遠巻きに見ていたら、しばらくしてから全力で戻って来て

「大吉だああ!」

ものすごい嬉しそうに叫んでいた。

「よかったねえ。いやまじでまじで」

僕も心底ホッとした。

「しかも見て!第一番大吉って書いてあるよ!」

「おお、番号もベストだな」

「ねえパパ、これどういう意味?」

おみくじに書かれている和歌や古めかしい文を読もうといろいろ聞いてくる。大吉だけあっていいことばかりであった。

一方Rは「吉」でニコニコしていた。うん、君のそういう奥ゆかしいところ、好きだぞ。タクは山っ気が強過ぎる。

めでたしめでたし、と神社を後にしようとしたら、境内の木に結ばれているおみくじをタクがじーっと眺めていて

「これ、結ばなきゃいけないの?ボク、持っていたいんだけど」

よほど気に入ったのか手放したくない様子。

「むすばなくてもいいんだよ。宝物としてとっとけ」

「うん!」

もうちっとマシなものに運を使えばいいのに…と思うのだがタクが殊更喜んでいるのでまあ、これでいいのだ。

ひどい結果が出て大吉どころかマジキチにならなくてよかった…。

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