
土曜日深夜のフジテレビで放送されている「ラーメン大好き小泉さん」というドラマ。
やたらとラーメンに詳しい女子高生・小泉さんがうまいラーメン屋めぐりをする、という話である。深夜だけに観た後にラーメンが食べたくて食べたくて悶絶してしまう恐れ(西野カナのみ震えてしまう恐れ)があるので、小腹が空いていたら録画して翌朝観る方が無難である。
幸か不幸かウチの近くには深夜だろうが絶賛営業中のおいしいラーメン屋がいくつもあり、欲望の赴くまま食べに行くことができてしまうのだ。ただし僕はこれ以上太りたくないので、ガマンして録画し、日曜の朝に家族みんなで観ていたら
「お昼はラーメン食べたい!」
満場一致でそうなってしまった。そりゃそうだよね。というわけでじゃあどこのラーメン屋にするべか、という話になった。ウチの家族はそれぞれ無駄にこだわりがある。
「塩ラーメンがいい」
と言うのは嫁で、娘・R(11才)は
「タンメンか塩ラーメンがいい」
と言う。じゃあタンメンと塩ラーメンが美味い店にしようかとすると
「ボク塩ラーメン嫌い」
と息子・タク(9才)から横槍が入りけっこうめんどい。以前塩ラーメンしかない店に入ってしまってタクに泣かれたことがありあの時は参ってしまった。各自の好みを合わせるとなるとそれにマッチする店はだいたい限られてしまって
「じゃあここでいいかね」
連れてった店は、とある塩ラーメンが絶品かつしょうゆラーメンもある店。何度も来たことがあり新鮮味に欠けるが好き勝手にほざく家族全員が納得するのはここしかあるまい。
「いいよ」
「うん、いいよー」
店に着くと嫁も子供達も満足そうでホッとする。メニューには「トマト酸辛麺」「冷やしラーメン」など、初めて見る夏季限定メニューなるものがあり、
「いつも塩ラーメンだとワンパターンだから限定メニューにチャレンジしてみようかな」
新鮮味に欠けるがゆえに冒険してみようかな、という気持ちになった。
でも迷った。やっぱりスタンダードな塩にしといたほうが無難かな…。何故ならば
「考えてみたら『トマト』も『酸辛』も『冷やし』も僕、好きじゃないんだよね」
「なんだそりゃ」
優柔不断を嫁に呆れられながら結局塩ラーメンの食券をポチっとな。タクだけはしょうゆラーメンだ。
「あっ!小泉さんがある!」
めざとく店の本棚にあった「ラーメン大好き小泉さん」の原作マンガを見つけ、ラーメンが来るまで夢中で読む子供達。

塩ラーメンと「ラーメン大好き小泉さん」。
僕も本当は読みたかったのだが奪うのも大人げないので、カウンターに掲げられているこの店のラーメンの薀蓄書きを読んでみる。
「へー、この塩ラーメンには日本酒とか貝柱とかでダシを取ってるんだって」
「へー」
もう知ってるよ、という感じの嫁。塩ラーメンだけに塩対応(しょっぱいリアクション)である。なんちて。僕はよくある気持ち悪い薀蓄を垂れるラーメン評論家とかラーメンブロガーのコメントのように語ってみた。
「ここの塩ラーメン、いつも味に深みがあると思っていたがその秘訣は貝柱と日本酒にあったんだね。これがミソなんだね」
「塩ラーメンだっての」
塩対応〜。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。