logo
FONTを元に戻す FONTサイズ固定解除

■さらばネットデビューの思い出。
2005年12月01日(木)
「古いパソコン捨ててよ。邪魔だから」

嫁の一声で僕がネットデビューした時に使っていたパソコンを
処分することになった。思えばこのパソコンとは初めてのネット、
初めてのWEBサイト作り、初めてのメール、初めてのメッセンジャー、
初めてのエロファイル収穫、初めてのブラクラ、初めてのウィルス
感染、初めて嫁にサイトバレして大喧嘩、等ネットに関する全てが
新鮮だった頃の喜びと悲しみを共にした。

今迄捨てなかったのはこの様な情が移っていたのもあるが、最大の
理由は別にあった。それは僕が今使っているパソコンを買った時に、
これを美少女Rちゃんにあげる約束をしていたのである。

Rちゃんとは僕が人生の中で出会った中で最強の美少女であり、また
最も惚れた女性である。惚れた勢いで産まれた娘にもRちゃんの名前を
そのまま付けてしまった。

近所のゲーセンで働いていて、僕もゲーマーだったのでしょっちゅう
会っていた。しかしゲーセンを辞めてからは徐々に会う事が難しく
なり、今は音信不通である。ケータイも繋がらない。どこに住んで
いるのかも分からない。

パソコンをあげる約束をしたのはゲーセンを辞める直前ぐらいで
あっただろうか。無論僕には考えがあった。Rちゃんにあげれば

「セットアップしてあげるよ」

と部屋に上がり込む口実が出来るし、トラブルが起きたら

「じゃあ見てあげるよ」

とまた上がり込むことが出来るし

「OSの再インストールだね。そして君にはLOVEのインストールを」

などと口説くチャンスも出来るではないか…という僕の希望に溢れる
鬼謀だった訳だが、約束はしたものの何時決行しようかとモタモタ
迷っている間に彼女は姿を消してしまった…。

「それでもいつか、Rちゃんがまたひょっこり電話でもくれて、
 パソコンちょーだい、って言ってくるのではないだろうか」

可能性としてはほぼゼロに等しい淡い望みにしがみつつ、捨てられ
ないまま今に至っている。しかしそれももうダメになった。息子・
タク(1ヶ月)の服が多くなり、パソコンを排除してタンスを設置
したいというのが嫁の意向である。

我が家においての嫁の権力は、北朝鮮における金正日のそれよりも
強大である。逆らうことは出来ない。

こうして僕の旧パソコンは回収業者に引き取られていった。
少しずつRちゃんとの思い出がなくなっていく。

Rちゃんはこの街を去り、僕は残った。
Rちゃんに縁のあるパソコンも家を去り、僕は残った。

しかし今はRちゃんの名を継いだ、というか無理矢理継がせた娘・R
がいる。名前に恥じないよう、立派な2代目美少女Rちゃんとして
成長してくれるよう、己の遺伝子の出来を顧みずに、そう願うしか
ない僕であった。つまり

パソコンは家を去り、ロリコンは残った。

しかしそれでもいつかは

Rもこの家を去り、僕は残る…んだろうなあ。

そんなことを考えると酔わずにはいられなくなる。悲しみだけを
ツマミにした娘酒。

嫁、酒をくれ。えっ君も去る?

なんてことになるような気がしてならない今日この頃。

日記才人投票ボタン。投票のお礼に一言飛び出ます。初回だけ登録が必要です。↑


エンピツ投票。こっちもヨロシク。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=81711&pg=20051201
今日もアリガトウゴザイマシタ。

←前もくじ次→
All Rights Reserved.Copyright(C)
エキスパートモード 2000-2005
梶林(Kajilin) banner

My追加