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■腰抜け親の子供の叱り方(略してコシシカリ)
2005年11月19日(土)
草木も眠る丑三つ時。北斗の兄弟ケン・ラオウ・トキ。

そこまで世は更けていなかったが、よい子が寝る時間をとっくに
過ぎていた午後10時ごろ。娘・R(2才)は未だ眠らずにはしゃいで
いた。

「R、寝なさい」

「きゃははははは!」

「R、ねんねするの!」

「じゃんぷー!じゃんぷー!」

嫁と僕がいくら言ってもぴょんぴょん飛び跳ねたりしていて、全く
寝ようとしない。これはもっと厳しく叱るべきではないかと思った。
言うことを聞かないということは要するにナメられているのである。

僕は今までRを本気で叱ったことはない。もともと聞き分けの良い子
でありマジギレすることもないのだが、それより何より可愛いんだ
モン。しかしRがおちゃらけ過ぎて全く言うことを聞こうとしない
今この時、本気で叱る時が来たようだ。時には父の厳格な面を見せ、
しっかりしたしつけをしなければならない。

「R、だめでしょ!寝なさい!」

Rに初めて大きな声で叱った。

「あ、パパが怒った」

嫁も僕がRを怒ることが珍しく映ったらしく、意外な顔をしていた。
僕だってやる時はやるぜ!だからRが寝たらやらせろ。しかしRは
相変わらずどこ吹く風で遊び回る。ここまで舐められていたとは!

「ほーら、ゲンコツさんが出てきたぞぉー」

今まで娘に手を上げたことはなかったが、ついにこの時が来た。
全く手を上げないでいたのでは将来Rも

「父さんにもぶたれたことがないのに!」

というへなちょこな大人になってしまう。だから悪い子にはゲン
コツである。初めてRに体罰を下す時…。

「R、寝なさい!」

ゴン!と頭を小突くつもりであったが…やはりできぬ…できぬのだ。
愛娘をグーで手にかけることなんてできぬ。掌で頭をポンと当てる
ことしかできなかった。

「あ、パパが叩いた」

それでも珍しそうなものを見る目で嫁は言った。こうして初めて
我が子に手を上げた結果は…

「きゃはははははははは!」

全然効いてなかった。そりゃそうである。全然痛くないし。これ
だったらRと遊んでいる時に持ち上げてブンブン振り回すほうが
よほど体罰っぽい。

親として子を叱るのはどうすべきか…。生命を育てる身としての
しかるべき叱り方。ああ、誰か教えて欲しい。生命の源である海よ。
空よ。大地よ。どうか教えて欲しい。

叱るー海、叱る大空、しーかーるー大地ー。なんつって。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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