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■嫁が息子の名前をつけた。
2005年10月06日(木)
「さて、名前をどうするかだけど…」

3日に生まれた息子のことである。娘・R(2才)の名前は僕が
とっとと決めてしまったので今回は嫁に命名権がある。そろそろ
決め時ではないかと思い、嫁がどんな名前を出してくるかとても
怖いものがあったが聞いてみたのであった。すると

「実はこんな感じで考えてるんだけどね…」

嫁はメモ書きを差し出した。そこにはいくつかの候補名と画数が
書かれていた。遂に来た。ドキドキしながらしばし熟読してみる。

…。
…。

よかった。特に奇抜な名前はない。飛偉楼(ひいろう)とか光宙
(ぴかちゅう)とか楽瑠琥(らるく)とか詩慧瑠(しえる)とか
間池留(マイケル)とかピヨ彦とかジュン市とか変な名前がなくて
本当に良かった。最近は「絶対読めないような名前にしてやる」と
いう意図があるとしか思えない馬鹿な名前が多いが、嫁が考えた
名前はわりとまともであった。

しかし嫁の最有力候補は僕が大方予想したとおり、某ジャニーズ系で
「ぶっちゃけ」とかよく言う人の名前であった。嫁が大好きなのだ。

しかししかしこの人にあやかって命名するというのは、旬を過ぎた
今更感が大いにある。今時「チョベリグー」とか言っているに等しい。

「嫁〜。やっぱりこの名前にするのか?」

「この名前にするとニックネームは『たっくん』になるでしょう?
 もうRは何故かこの子のこと『あっくん』って読んでるのよ」

本当なのだろうか。「たっくん」とは言えずに舌足らずに「あっくん」
よし、Rに聞いてみよう。

「R、この子はだあれ?」

息子を指して聞いてみると

「あっくん!」

ちゃんと答えたではないか。おのれ嫁、さては仕込んだのではある
まいか…と勘ぐったりもしたが、この子の命名については僕は何の
口出しも出来ないので、これも息子の運命だと思い、嫁の希望通りの
名でOKすることにした。

「君はたっくんだってさ」

息子に改めて呼びかけてみた。ジャニーズ系な名前を付けたからと
いって、顔もそうなることは遺伝子レベルから有り得ない話だが、
少しでもあやかってくれるかしら。

でも息子のしわしわ顔を見ると、キムタクというよりも魚拓の方が
近いのであった。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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