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■WIRE05.日本最大レイブ。
2005年07月17日(日)
「WIRE」(ワイヤー)という年1回行われる日本最大の
レイブパーティーに行って踊って帰ってきた。
レイプパーティーではない。

この文を書くのはもう何度目であろうか。5年連続の参加
夜通しフィーバーして踊り明かすわけだから、行く前に
まず嫁の許可を得なければならなかった。

娘・R(もうすぐ2才)が生まれる前までは嫁と一緒に行って
いたが、今は嫁は行けるはずもなく、ましてや身重である。
ダメモトで頼んでみたところ

「Rが寝た後は別にやることはないから、あなたがいても
 いなくてもどっちでもいい」

という嬉しい反面、あなたが一緒にいないと夜がさびちいとか、
あなたの愛撫がないと体が疼くのォとか、そんな素振りが微塵も
なかったので、ちょっとだけ悲しい承諾を得られたのである。

さて、このワイヤーにはいつも一緒に行ってもらっている友人・
美女ちあきちゃんが今回都合がつかず僕はひとりぼっちとなった。

まあよい。ひとりならひとりの楽しみ方がある、と横浜アリーナ
に轟くミニマルテクノに身を任せ、私飛びます飛びますとばかりに
踊りまくり狂いまくり、心地よく疲れ果てた。

一旦喫煙所に引っ込んで煙を吐いていると、隣にボケーッと座って
いる物凄くヒマそうだけどよく見ると可愛い女の子がいたので

「どーすか、最近…」

つい会社の喫煙所で同僚に声を掛けるのと同じノリで話しかけて
しまったところ、彼女もひとりだとのことで寂しかったらしく、
これで話し相手ができた。つい彼女の「一皮剥けばそこはオッパイ」
みたいな露出の多いキャミソオルにつられ、酒を奢ったりして暫く
一緒にくつろいでいたのだが、

「で、どこから来たの?」

「わたし、京都なんです」

しぇー。彼女は単身京都から乗り込んできた生粋のテクノ好きで
あった。せっかくフレンドな仲に、あわよくば頭文字に「セ」が
付くフレンドな仲になれるのも、ハレー彗星が地球に激突する
ぐらいの確率で有り得るなどと思っていたのに。東京と京都の間には
宿が53もあるのである。弥次さんと喜多さんが珍道中を繰り広げ漸く
辿り着く距離である。男女の恋愛においてそれは致命的でその距離も
外国に等しい。異邦である。僕らお互い異邦人である。エイリアン
である。彼女は京都だから平安京エイリアン。

そんなわけで嫁よ、キレイな身のままで帰って参りました。匂いを
かいでも女の匂いなんて付いてないし、どこから見てもキレイでしょ。
キレイでしょ(ひゅっひゅー)ひらひらと(ひゅっひゅー)いい女
でしょ。ああ無情。

こうして夜通し踊って帰ってきたが、恐ろしいことにこれから仕事に
出かけなければならない。会社から呼び出されてしまったのである。
これから休日出勤である。

禍福はあざなえるワイヤーの如し…。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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