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■君の瞳にワカパイ。
2005年01月23日(日)
池袋の超有名なラーメン店に、嫁と娘(1才)を連れて
食べに行った。初チャレンジの店だった。

大失敗だった。

「嫁〜。モヤシが入っているよう。やだよう」

「それぐらい事前に調べないのが悪いんでしょう!」

「インターネッツにはそんなこと書いてなかったよう」

店員にも聞こえるぐらいの声で夫婦紛争が勃発する有様だった。
僕はモヤシが嫌いである。僕自身がひ弱なモヤシっ子なので
共食いになってしまうからである(言い訳だが)

しかし嫁もチャーシューを共食いしていたので、僕も我慢して
食べた。(嫁の名誉のために書く。嫁は本当はサレンダーである。
違った。スレンダーである。服従してどうする)

ところが困難なのはモヤシだけではなかった。
油ギトギトなスープと、腹に重く溜まる太麺がダメで、
半分以上残して降参。こんなことは初めてである。

嫁も同様な状態で、夜になっても胃がもたれたまま、
夕食を食べる気になれずにテレビを見ていたら、故郷
栃木の佐野ラーメンが紹介されていた。

「私、やっぱりこれが食べたいよ…」

「そうだな…でも東京じゃ食べられない…」

嫁が嘆いて、僕が答えた。佐野ラーメンこそが一番美味い。
僕はそう思っている。栃木に帰った時に嫁にも食べさせたら
一発ではまっていた。

ウド鈴木と知らない女の子芸能人が食べているさまを
呪いが籠もった目で眺める僕と嫁。そのうち僕は
その女の子の服の下に隠されている胸が豊満で
あることに気付いた。

「なあ、この子、実は乳が大きいんじゃないか?」

同じ女性として嫁はどう判断するか、確認を取ってみたところ

「あなた『ワカパイ』知らないの?この乳アイドル知らないの?」

と、大層呆れられてしまった。

「は?何だ、そのうなぎパイの親戚みたいな名前は…」

僕にとってのアイドルとは、元近所に住んでいたお気に入りの
美少女・Rちゃんである。彼女こそが唯一無二のアイドルであり、
娘にもこの名前を付けた。

Rちゃんは引っ越してしまい現在普通であるが、未だに僕の
心の中で燦然と輝き続けているので、テレビの中のアイドル
風情などには興味がない。だから名前も知らなくて当然である。

乳にしてもそうだ。Rちゃんのネコ系童顔に釣り合わない、
はちきれんばかりのふたつの胸の膨らみこそが、僕の理想的
パーフェクトロリ巨乳であるが故に、そのワカパイとやらも
今まで目に入らなかったのである。

見よ、この一途なピュアマインド。褒めこそすれ、呆れること
などもっての外である。

ここで本日学んだことのまとめ。

ラーメンは佐野である。
ワカパイは乳である。

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