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■娘を追うものは嫁を得ず。
2005年01月22日(土)
娘・R(1才)はピカチュウが好きである。
いや、好きになるように僕が仕向けたと言っても良い。

何故そんなことをするのかというと、僕がピカチュウ
好きだからである。

僕の家には数十匹のピカチュウがディスプレイされていて、
しょっちゅうRに見せていたのだ。

しかし最初から好きだったわけではない。過去、等身大のでかい
ピカチュウを初めて見せた時はびびりまくって大泣きしていたが、
努力の甲斐あって今では

「取って〜」

とばかりに手を伸ばすようにまでなった。

そして羨ましいことに、その膨大なピカチュウの中の、
Rが気に入っていると思われるひとつを、毎朝手にとって
チューしているのである。

「R…お父さんにもチューしてくれないかなあ」

僕はうむー、と唇を尖らせてRに迫ってみるのだが、
Rはぶんと手を振って僕のベーゼを避け、

「ぎゅむ」

そのピカチュウを僕の顔面に押し付けるのである。
何故に父をそこまで避けるのか。R、お前は父より
ピカチュウを選ぶのか。お前が愛するというのなら
この父に止める理由はない。しかしその電気ネズミは
お前を養っていけるのか。収入ないぞ。

いつかはRもこの父の有難さを分かって、自らチューして
くれることを期待する他ない。そう、今はピカチュウLOVEだが
この次は父LOVEになってくれることを願って。

とかなんとか考えて夜空のお星様にお祈りしていたのだが、
最近はアンパンマンにまでチューするようになった。

何で僕にはしてくれないの!

Rの今の好みのタイプはピカチュウとアンパンマン。
何か相通じるものがあるのだろうか…?

あっ。赤いほっぺた!これだ!

そんなわけで僕は今、志村のバカ殿のメーキャップ導入を
真剣に考えている…。

嫁には確実に逃げられるだろうが…。
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