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■フタのために世界はあるの。
2004年12月31日(金)
朝、寝巻き姿の娘・R(1才)と戯れていたら嫁の命令が飛んだ。

「あなた、Rを着替えさせて。ついでにオムツも取り替えて」

「はい。仰せのままに」

「あなた、好きでしょう?」

「…何が?」

「娘の服を脱がすの」

何でそういうミもフタも無いことを言うかな、この嫁は。
幼女誘拐魔が跳梁跋扈するこのご時世、よそ様に聞かれたら
あらぬ疑いをかけられるではないか。

「君、失礼じゃないか」

嫁には建前としてそう怒っておいて

「はーいRちゃん、脱ぎ脱ぎしましょうね、えへへ」

やはり娘の服を脱がせるのは好きだ。
この父にされるがままのRは大人しく僕に寝転がされ、
何やらチューブを手にし、弄んでいた。

弁当に入っている醤油入れのような、本当に小さなもの。
おそらく嫁の化粧箱から奪った乳液か何かだろうとチラリと
思っただけで、そのとき僕は気にも留めていなかったのだが…。

「お、ウンチョス出てますね〜くちゃいくちゃい」

臭いものにはフタであるとばかりに、Rのお尻と
のの様(女陰の意。のの様とは観音様の幼児語)を
丹念に丹念に拭き取り、うん、ちまみれのおむつを
くるくると畳んでいたら、Rが

「ひーん」

急に泣き出した。一体どうしたのだろうとRの手を
よく見てみると、先程から持っていたチューブに
フタがない。

「嫁、このチューブにはフタがついてたよね?」

「うん。フタが締まってるよ」

「…ないんだけど」

「ヒイイイイ!飲んじゃったー!」

不覚であった。Rのお尻とのの様に夢中で気づかなかった。
それにフタを開けられるほど器用になっていたとは…。

しかしRは既に何事も無かったかのようにキョトンとしている。

「…フタは小さいし、そのうち出てくるでしょう…」

「だといいんだけどな」

ミもフタも無い話から始まって
臭いものにはフタをしていたら
フタがなくなってしまったという話。

そういうわけでこれから数日の間は、いかなる疑いを
かけられようが僕が責任を持ってRのお尻とのの様を
凝視し、オムツ換えを行うこととなった。

いろいろな意味でドキドキである。

フタにフタタビ出会うまで。


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