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■以心伝染。
2004年12月28日(火)
嫁が吐き気を催し下痢になった。

「おかしいなあ。どうしたのかしら」

などと言っている内に、頬が何だか気仙沼ちゃんみたいに
(若い子は知らない)真っ赤になって来たので、体温を
計らせてみたところ

「38度7分」

いきなりハイスコアを叩き出し、とてつもなく慌てた。
下痢に高熱。これはついこないだまでの娘・R(1才)と
同じ症状である。伝染ってしまったに違いない。

「ああああ今だったらあの時のRの気持ちが分かる。
 吐き気もあるけど、Rは吐けなかったんだろうね。
 こりゃ辛いよ。Rもグズっていたわけだわ…」

嫁はフラフラになりながらRに「辛かったんだねー」
と慰めの言葉をかける。憐れな嫁…。

ここで良く出来た夫であればさっと粥でも作ってやり、
場合によってはタマゴ酒とか粋な物も添えてやったりするの
だろうが、生憎僕が作れるものはボンカレーが限界であり、
タマゴ酒どころかわかめ酒を準備してしまいそうなほどの
料理音痴である。

それを知った上で僕とツガイになった嫁には運命だと思って
諦めてもらいたいが

「ポカリとおでんと肉まんが食べたい…。
 あとスーパーでにんじんとみかん買ってきて…」

と言い出したので買い物ぐらいはする僕であった。

しかし嫁は思ったより食欲が出なかったらしく、逆に今では
チョコマカと元気に動いているRにばくばく食べられていた。

嫁の風邪の原因は無論Rからの伝染に間違いないが、
もうひとつ思い当たることがある。
それは前の晩、嫁と契ってしまったこと。

布団を剥ぎ取った段階で嫁は「寒い」と言っていたのだ。
しかし僕は暴走列車の如くに誰にも止められない勢いで
そのまま衣服までも剥いでしまった。

寒い寒いと嫁が繰り返すのも聞かず、嫁の脚を開いて
舐め回していたことも風邪の一因であるかもしれない。

ついムラムラしてやった。悪気はなかった。今は反省している。

風邪の股しゃぶろう。


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